じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『ハリー・ポッターと賢者の石』のテレビ放映を観ながら考えた。

今日も寒い一日だった。
そう言っているうちにもう11月も終わりだから、「寒いのが当然の時期」になってきた。

夜、『ハリー・ポッターと賢者の石』を断片的に観賞。久々に観た。
考えてみれば、TSUTAYAかゲオに行けば、100円(+税)で借りてきて、好きなときに好きなように観られるのだから、わざわざテレビでリアルタイム視聴する必要なんてないのだが(CMも入っているし)、テレビで放映されていると「せっかくだから観よう」と思ってしまうのは、僕が古い人間だからなんだろうな。
映画館に映画を観に行くことも簡単にはできなかった子どもの頃、まだレンタルビデオもあまり普及しておらず、観たかった映画がテレビ放映されるのは本当に楽しみだった。
良い時代になったものだよなあ。それを消化するためにかかる時間も人間の寿命も、あの時代とはそんなに変わらないのだとしても。
今はもう、ストリーミング配信で、TSUTAYAにすら行かなくて良い時代だし。

ドキュメント72時間』今週は福島県飯舘村・村長選挙の「旅する投票箱」。
飯館村の村役場は活動を再開しているそうなのだが、住民はまだ避難などでいろいろな場所で生活をしているので、投票箱を6か所に持っていくのだそうだ。
冒頭の映像で「現在の放射線量」が表示される電光掲示板がうつっていて驚いた。
ずっと九州で暮らしていて、東日本大震災の被災地を訪れたことがない僕にとっては、驚くべき光景だった。
除染もまだ4分の1しか終わっていない、というのも驚いた。
オリンピックとかやってる場合なのだろうか、とは思うが、日本全体の経済を活性化する、というのも大事なのだろうしなあ。
こうして多くの人が、離れ離れになって暮らしているからこそ「村民として村長選挙に投票する」ということに対する思い入れの強さもあるのだ。
任期が来たら選挙が行なわれるのがあたりまえ、そんなの投票しても結果なんて変わらないだろう、と考えられることは、たぶん、幸運なのだ。