じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『SMAP×SMAP』の最終回は、予想よりずっと楽しかった。

朝から、ワム!ジョージ・マイケル逝去のニュースに驚いた。
僕が中学時代に洋楽というのを同級生にすすめられて聴きはじめたとき(とはいっても、いまでもそんなに洋楽好きではないのだけれど)、ワム!カルチャー・クラブの全盛期だったんだよなあ。
よくわからないまま、「なんか洋楽を聴いているとカッコ良く見えそう」という理由で聴いていたなかで、ワム!は「これなら僕もわかる……ような気がする」洋楽だった。
12月25日に亡くなられたとのことで、ネットの「これが本当の『ラストクリスマス』だったのか……」という書き込みをみて、誰がうまいことを言えと……としばし瞑目。
まだ53歳だったのだよなあ。


夜、帰宅後、『SMAP×SMAP』の最終回を観た。
先週のタモリさんがゲストの回が実質最終回みたいな感じだったし、本人たちがほとんど出演せず、事前に収録した歌が1曲だけ流れるという5時間の番組って、どんな感じなんだろう、と戦々恐々。冒頭の西山喜久恵アナウンサーの雰囲気は「追悼番組」みたいだったし。
ところが、観はじめてみると、「はじめての5人旅」とか、「マイケルジャクソン突然の乱入」などの面白いシーンと、稲垣さん、草彅さんの謹慎に関する回や東日本大震災の被災地の支援の様子などの感情を揺さぶるシーンがバランスよく配されていた。
結局、けっこう面白くなってきて最後まで観てしまった。
本人たちが不在だからこそ、不祥事の話も採りあげられたのかもしれないし、むしろ、SMAPについての良質のドキュメンタリー番組、という印象だった。
最後、『世界にひとつだけの花』。
中居さんは、歌い始めから目を腫らしていて、途中も自分のパートじゃなくても、ずっと口ずさみ続けていた。
歌い終えて、ひとりみんなから離れて、後ろを向いた中居さん。
いろいろあるんだろうけどさ、1年に1回くらい、みんなで集まって歌ってもよさそうなものだ。
でも、SMAPの、そして、ひとりひとりの存在と動くお金やしがらみが大きくなると、そうはいかなくなってしまうのだよな。
エンディングの演出には疑問を感じたが、途中のソフトバンクのCMも含め、予想よりずっと楽しい「最終回」だったと思う。


「それなのにどうして人間は、どうしてこうも比べたがる? ひとりひとり違うのにその中で、一番になりたがる?」
『世界にひとつだけの花』のこのフレーズを、彼らはどんな気持ちで歌っていたのだろうか?
 ネットスラングでいえば、これぞまさに「ブーメラン」だよなあ。

 25時に就寝。


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SMAP 25 YEARS (通常仕様)

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