じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『プロ野球戦力外通告2016 クビを宣告された男たち』を今年も観た。

午後から『真田丸』の総集編を観た。
まあ、最初のほうだけ少し観て、あとは他のことをしよう、と思っていたのだけれど、観はじめてみるとやめられなくなってしまい、結局、大坂夏の陣まで。
総集編も面白かったのだけれど、観ていると「カットされたシーン」のほうをあれこれ思い出してしまう。
真田丸』は、ディテールが面白いドラマだったことを、あらためて思い知らされた。
総集編を観たら、あらためて第1話から、観直してみたくなってしまう。
草刈正雄さんの真田昌幸の「食えない男」っぷりや信繁ときりのやりとりなど、やっぱり、総集編では物足りない。
最近の大河ドラマは「ああ、総集編で満足」というものばかりだったから、『真田丸』は、本当に中身が詰まった策費だったのだな。
ただ、ラストはやっぱり、ちょっとあっさりしすぎているような。


途中から『日本レコード大賞』。
「1億円で大賞を買った事件」が発覚したのに、よく今年もやることになったな、と思いつつも、宇多田ヒカルさんがロンドンから生出演、というのをネットで観て楽しみにしていたのだが、結局、録画でのコメント出演だけだった。
何それ……
大賞は西野カナさんの『あなたの好きなところ』。
西野カナさんは僕にとっては完全に「守備範囲外アーティスト」なので、この歌、今回はじめて聴きました。正直、中高生の夢見がちな女子がノートに書いてそうな歌詞だ、としか……
あと、坂本冬美さんの『女は抱かれて鮎になる』って、すごい曲名だ。
なんか、友近さんがコントでやっている女性演歌歌手が歌っていそう。


毎年観ている『プロ野球戦力外通告2016 クビを宣告された男たち』を今年も。
元ロッテの伊藤義弘投手の息子さんがまだ小さいのに家の中のキャッチボールですごい球を投げていたのが印象的だった。うちの息子より小さいのに、球威もコントロールも圧倒的に上。やっぱり、才能には遺伝的な要素が大きいのかな、などと思ってしまう。まあ、親が積極的に運動させているか、という差なのかもしれないが。
伊藤選手の奥様、「主人が戦力外になっても、私が働いて稼ぐから、夫には好きなことをしてほしい」と言っていて、しっかりしているというか、冷静だな、と思ったのだが、看護師さんだったのか。やっぱり、手に職があると、いざというときに慌てないで済む、ということなのだろうな。
でも、看護師と食事の栄養管理は、あんまり関係ないような気がするぞ。
それは、この奥さんの自発的な努力の賜物だ。


西川健太郎投手、怪我をする前のピッチングをみていたら、「なんでこの選手がクビに?」と思ったのだが、右足の内転筋を痛めたあとのノーコンっぷりをみて(もちろん、わかりやすい場面がテレビ的に選ばれたのだろうけど)、うーむ、と唸ってしまった。
このコントロールでは、バッターもたまらないよね。
プロのレベルというのは、一度の怪我で、バランスが崩れて、なかなか元に戻せないものなのだ。
黒田博樹さんやマエケン前田健太投手)などをみていると、修正能力というか「状態が悪いときでも悪いなりにまとめられる」というのは、すごく大事なことであり、かつ、なかなかできないことなのだろうな、と思う。
ただ、これは野球選手やスポーツ選手にだけ必要な能力じゃないはず。


この「クビになった男たち」を獲得するには、また別の誰かを(それが1年後だとしても)クビしなければならないわけで、よっぽどモノが違うと思わせる選手じゃないと、なかなか食指が動かないのではないか。
まあでも、そんな選手が戦力外通告を受けることはまずないし、もし受けてもトライアウトに出る前に移籍先が決まっているよなあ。
普通の仕事だと、「自分の仕事がうまくいくこと」が周りに目に見える悪影響を及ぼすことは少ないけれど、このテレビに出ている人がバッターを抑えるということは、バッターにとっては「トライアウトで打ってアピールすることができなかった」ということなのだ。
勝負の世界というのは、厳しいというか、キツい。


26時に就寝。


プロ野球戦力外通告読本2017 (洋泉社MOOK)

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