朝、谷口ジロー先生の訃報を知った。
69歳か……まだ、もう少し長生きして描いてほしかった、とも思うけれど、ずっと仕事を続けておられたというのは、本人にとっても本望だったのではなかろうか。
『孤独のグルメ』がこんなに人気になったのは、谷口先生の絵の魅力のおかげなのだが、その画力で突き詰めたのが中年のオッサンの「ひとり飯」だったというのは、人生の機微、みたいなものをちょっと考えさせられる。
これだけ『孤独のグルメ』がヒットしても続編のペースが遅かったのは、あの絵を描くためにかかる時間と、谷口先生のコンディションの問題があったのかもしれないな。
すごく残念だ。だが、晩年にあらためて評価され、ずっと仕事を続けてこられたというのは、たぶん、良かったのではなかろうか。
まだまだ、描きたい作品も多かったのかもしれないけれど。
今日は長男の塾も行事もなかったので、息子2人とお出かけ。
書店で、2歳の次男が『きんぎょが にげた』を持ってきた。
以前、家で読んだときには、きんぎょを探す、という概念そのものが理解できていなかったようなのだが、今日はページをめくるとすぐに「ここ!」ときんぎょの居場所を指摘した。
長男もある日突然、これができるようになって、僕は子供ってこんなに急に成長するものなのか、と感動したのを思い出す。
まあ、知らないのは親だけで、保育園でしっかりトレーニングされている、という可能性もあるのだが、やっぱりこれは、何度みても(というか二度目だけれど)感動する。
本人も、パパが驚いているのをみて、なんだかけっこう嬉しそうだ。
寝る前に京都記念と共同通信杯の結果を確認。
サトノクラウンはこの京都2200mの巧者なのか、それとも強くなっているのか。たぶんその両方なんだろうけど。
マカヒキは、まあ始動戦としてはまずまず、という内容なのだが、3着という結果をみると、多忙で馬券買えなくてよかったなあ、と。
あらためて考えてみれば、日本国内では5戦4勝、2着1回という準パーフェクトの成績だったが、最後にキッチリとらえる、というレースが多くて、そんなに着差をつけて勝っているわけではない。絶対能力が高いというより、勝負強い馬。今日もサトノクラウンとの着差はそんなになくて、休み明けの分、とも考えられるし、荒れた馬場は苦手なのかもしれない。あの凱旋門賞の惨敗で、何かが変わってしまった、という可能性もある。
しかし、ムーア騎手を起用してこの中途半端な結果か……
共同通信杯は、スワーヴリチャードが快勝。最内枠も良かったみたいだが、最後は1頭だけ違う脚色で抜けてきた。これはあまりピリッとしない牡馬戦線で、有力馬として浮上してきた。
惜しむらくは、名前が覚えにくく、呼びづらいことくらいか。
『おんな城主 直虎』第6話。思ったより展開が早いというか、直親は帰参したと思ったら、もう、おとわが還俗しての結婚はあきらめる、ということになってしまった。
このペースで、1年間乗り切れるのか?
それにしても、ここで「饅頭の喩え」なんて持ち出すなんて、余計なお世話ではあるよねえ。
そして、それをまっすぐに受け止めて、「井伊のために」待機要員となることを選ぶ、おとわ。
これぞまさに、「毒まんじゅう」!
南渓和尚こそ、今川の回し者だったのか。
いやしかし、それはさすがに強引すぎないか。
いくら、人が若くしてあっさり死ぬことが多かった時代とはいえ。
それこそ、何年か待つか、「とりあえず直親には側室を置いて対応する」ではいけなかったのか。今川から正妻を押しつけられるリスク、とか、直虎の還俗まで願い出ては、兵を出すことを求められる、とか言うけれど、そんなの、向こうが出せと言えば出さなければならない立場なのだから、覚悟のうえで一緒に頼めばよかったのでは……
25時に就寝。
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