じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『おんな城主直虎』第10話「走れ竜宮小僧」とWBCオランダ戦の死闘

『おんな城主直虎』第10話は「走れ竜宮小僧」。
これは経緯はどうあれ、小野政次にはなんらかのペナルティが課せられることになるのだろうな、と思いきや、「罪は不問」ということになって驚いた。
成歩堂龍一弁護士案件じゃないか。
いや、視聴者は経緯を知っているから「まあ正当防衛だよな」と感じるけれど、当時の人々が、あの刀傷だけで状況を推測して無罪、というのはちょっと考えにくい。
ただでさえ、さんざん恨みを買っている小野だし。
まだまだバックに今川がいることを怖れて不問、というほうが、かえって理解できるのだが。


後半部については、このドラマにはフィクションの要素が強くはあるのだけれど、この後の瀬名(築山殿)と松平元康の長男・信康が辿る運命を知っている後世の人間としては、ここで瀬名を助けるというのは、結局、誰も幸せにしなかったのではないか、とも思う。
きっと、現在自分たちが状況を改善しようとしてやっていることも、未来の人からみれば「そんな余計なことは、やらないほうがよかったのに」ということがたくさんあるのだろうな。


WBCは2次ラウンド初戦のオランダ戦。
3回の表、筒香がチャンスに倒れて、これでダメかと思ったところで、また打つ中田翔
ほんと、「持ってる男」だよね、中田って。
球場の歓声がものすごくて、「ナ・カ・タ、ナカタ、ナ・カ・タ!」と、『パーフェクトヒューマン』を歌い出したくなった。
この雰囲気なら、もうワンサイドゲームになるかな、ということで、一度野球中継を離れて他のことをしていたのだけれど、次に観てみたら、5回の裏、6−5で、日本代表のリードはわずか1点。しかも、ノーアウト2塁3塁の大ピンチ。
しかしここで千賀が覚醒し、すごいピッチングでオランダのクリーンナップを抑えてみせた。
武田翔太にバンデンハークに千賀もいるソフトバンクってすごいよな、よく昨シーズン優勝できなかったな。
7回の裏には、菊池のファインプレー+グラブトス。ベースカバーの坂本もよく捕った。
WBCでみても、菊池の守備はやっぱりすごい。
しかし、こうして世界レベルで菊池のすごさが証明されているのをみると、そろそろメジャーリーグから「お呼びがかかる」のではないかと不安になるのもカープファンクオリティ。
7回裏、8回裏とピンチの連続で、とくに1アウト満塁だった8回裏は、チェンジになったときに9回裏だったっけ?と間違えるくらいの大盛り上がり。まだ試合が終わってないのに……と思っていたら、9回の裏、2アウト1塁3塁から、菊池のグラブをかすめるセンター前ヒットを打たれて同点に。
菊池じゃなければ、あんな惜しいプレーにはならないはず。
でも、いつもの菊池だったら、グラブに入れていたんじゃないかなあ……
これが国際試合のプレッシャーというものなのか。
9回裏を終わった時点で、6−6となり、延長戦に。この時点で、もう23時過ぎ。
『プロレス総選挙』けっこう楽しみにしていたのだけれど、これはもうどうしようもない。
10回表、青木のセカンドゴロダブルプレーは、捕球前にファーストの足が離れているように見えたのだが、スローではちゃんと捕球してから足が離れている。
アナウンサーは審判に不満そうだったが、今日の審判は、ちゃんと見ている感じがした。
延長11回、タイブレークでノーアウト1塁2塁から鈴木誠也送りバントをしっかり決め、中田翔の2点タイムリーで勝ち越し。中田勝負強いな本当に。
その裏、牧田がなんとかしのいで8−6で勝利。
もうこれ、日本代表が世界一でも良いんじゃない?というヒリヒリするような試合だった。
中居正広さんが「とりあえず勝ててよかった、そういう感じです」と言っていたけれど、本当にそうだよなあ。
これ、負けていたら、本当にダメージが大きかった。まさに死闘。
残って応援していた人たちも、報われたのではなかろうか。