キタサンブラックとサトノダイヤモンドの「2強対決」で盛り上がる春の天皇賞。僕もドキドキしながら中継を見守った。
パドックでは、キタサンブラックとサトノダイヤモンドは圧倒的に良く見えたのだけれど、3番手評価のシュヴァルグランがチャカついていて、落ち着きに欠ける印象。枠連2−8と2−3(2枠はキタサンブラックなど、8枠はサトノダイヤモンドなど、3枠はシュヴァルグランなど)の2点だけ買って、それで外れたらしょうがないな、と思っていたのだけれど、春の天皇賞で好成績の1枠のシャケトラがすごくパドックで良く見え、アルバートも落ち着いて好感触だったので結果的にけっこう買い足してしまった。いやほんと、パドックでは、シュヴァルグランは要らないかなあ、と思ったくらいだったんだけど、何年やっていても、パドックで馬をみてもわからないよなあ。
レースは、シャケトラが出遅れぎみで、前に行こうとして引っかかってしまった。ヤマカツライデンが大逃げをみせ、離れた二番手にキタサンブラック。キタサンブラックのすごいところは、ずっときちんとスタートを決め、前につけていることだ。武豊騎手によると、ゲートでよそ見をする癖がある、とのことなので、これは、名手のスタートセンスの賜物でもあるのだろう。
キタサンブラックをマークするように、シュヴァルグランとシャケトラ、その後ろからルメールとサトノダイヤモンド。ペースが速くなったため、サトノダイヤモンドもそんなに外外をまわされることもなく、3コーナーから少しずつ押し上げてきた。
ヤマカツライデンは直線を前に失速し、満を持して直線入口ではキタサンブラックが先頭へ。シュヴァルグランとアドマイヤデウスが追いすがり、外からはサトノダイヤモンド!
しかし、キタサンブラックは本当に強かった。京都の直線を先頭のまま押し切って、後続には影も踏ませず。
シュヴァルグランとアドマイヤデウスの2着争いにサトノダイヤモンドが割って入り、なんとかゴール前でアドマイヤデウスを交わして、3着を確保。2着はシュヴァルグラン。
サトノダイヤモンド、「2強」と言われながらも3着というのは、期待はずれだと感じた人も多いだろうけど、なんとか3着に入ったのは、三連系の馬券を買っていた人にとっては、すごくありがたかったはず。
人気サイドの決着ということもあって、ゴール前のわあっ、という歓声は最近のG1のなかでも一二を争う大きさだった。この結果なら、的中した人も多かっただろう。
タイムは、ディープインパクトのコースレコードを破る、3分12秒台。
「去年、勝ったとはいえ、カレンミロティックとハナ差だよ」
「大阪杯の強さをみると、本質的には3200mは長いんじゃないか」
キタサンブラックというのは、走るたびになんらかの不安材料を指摘されるのだが、それを嘲笑うかのように結果を出し続けている。今日も本当に強かった。
サトノダイヤモンドのルメール騎手も池江調教師も「相手が強すぎた」と脱帽しており、外枠の不利はあっても、完敗という見解だった。
良いレースが見られて、馬券も的中したのだが、シュヴァルグラン、パドックであんな感じでも、3200mで来るんだなあ、と、意外ではあった。
いや、買うのやめなくてよかった……でも、難しいよね。
NHKで白井元調教師(「白井最強」と言われる、パドック解説が信頼できる人)も、シュヴァルグランのパドックでの様子をみて「長距離を走る前としては、どうでしょうか」と言っていたのだから。
『おんな城主 直虎』第17回「消された種子島」。
跡継ぎの直政に対して遠慮し、わざと負けてあげている周囲の子どもたちに「それでは修練にならない」と手抜きを禁じた直虎。ところが、年長の子どもたちが本気になると、まだ年少の直政は何をやっても敵わず、落ち込んでしまう。
小さな子供に対して「負けてあげる」「手加減してあげる」べきなのか、というのは、現代の育児でも、悩ましいところではある。うちの長男もボードゲームで負けそうになると投げ出したり、ズルをしたりしていた。
でも、そこで完膚なきまでに圧倒し、自分で立ち上がってこい、というのは、子どもにとってはキツいことでもあるんだと思う。
手加減したら実力がつかない、というのも、親のエゴなのかな、とも思うのだ。
勉強だって、全く解けないハイレベルの問題を「あきらめるな!」と叱責しても解けるわけがなくて、レベルに合った問題を解いて、着実に力をつけていくことが大事なのだから。
『直虎』って、「あなたがお腹を痛めて産んでみればいいのでは」とか、「父上のように強い男になるのです」とか、時代劇じゃなかったらクレームがきそうなことを、けっこう意図的に登場人物に言わせているように見える。気のせいかな。
とりあえず、すばらしい春の天皇賞で満足した一日。
25時に就寝。
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