じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

小学校の頃に読んだ、シャーロック・ホームズの『赤毛連盟』みたいな仕事だな、と、ふと思った。

 新しい職場、2週間目。
 外来をやったのだが、現時点ではそんなに忙しくもないし、バタバタする必要がある状況もなし。
 これで、言われただけの給料が本当にもらえるのか、もらって良いのか。
 あまりに忙しいと苛立つのだが、やることがないと、ちょっと不安になる。
 なんだか、小学校の頃に読んだ、シャーロック・ホームズの『赤毛連盟』みたいな仕事だな、と、ふと思った。
 でも、『赤毛連盟』って、急に好条件の仕事が無くなってしまうんだよね。


 昨夜放送されていた『情熱大陸』を録画で観賞。
 今回は通訳者・橋本美穂さん。
 同時通訳者といえば、米原万里さんを思い出すのだが、米原さんはロシア語だった。
 橋本さんの英語の場合は、ロシア語よりも「とりあえずできる人」は多いだろうし、競争も激しいのではないか。
 番組をみていると、ビジネス会話はさておき、ピコ太郎さんとかふなっしーのようなエンターテインメント系の通訳というのは本当に難しそう。
 橋本さんは駄洒落を即座に英語に訳していくのだけれど、こういうのって、「超訳」みたいに、「面白いんだけど、元の内容とは、けっこう変わっている」ことが多い。
 元の意味に忠実に、注釈をしっかり入れていくのが正しいのか、ある程度雰囲気というかノリ、みたいなものを重視すべきなのか。
 橋本さんが身体を動かしながら翻訳しているのをみて、サッカー男子日本代表の元監督・トルシエさんの通訳、ダバディさんを思い出した。
 当時は、この人、監督本人じゃないのに、なんでこんなにアツいんだ?と思っていたのだが、そういう熱気みたいなものも含めての「通訳」なのだそうだ。
 いやしかし、すごい仕事だな同時通訳者って。
 自分の専門の範囲の論文の英語なら、ある程度使われている言葉も理解できるけれど、こんないろんなジャンルの専門用語を一瞬で訳さなければならないのだから。
 個人的には、橋本さんは、ちょっと自分の色をつけすぎなのではないか、とも思うのだけれど、それもスター翻訳者の宿命、なのかも。
 とりあえず、慣れてくるまでは、日付が替わるまでに寝る。
 24時に就寝。


fujipon.hatenadiary.com
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姉・米原万里 思い出は食欲と共に (文春e-book)

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同時通訳者の頭の中

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