じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「正直、よくわからない」

 6月も最後の日曜日。
 昨日は遅番だったこともあって、なんだか疲れがとれない感じだったので、最低限の用事以外は家で過ごした。
 というより、3DSの『ファイヤーエムブレムエコーズ』を久々に再開し、けっこうハマっていただけかもしれない。
 春のG1最終戦宝塚記念
 キタサンブラックが人気を集めていた。
 今回は珍しく外枠を引いてしまったとはいえ、むしろ外枠有利とされる馬場が荒れた阪神競馬場でもあり、11頭立てと頭数も少ない。相手もこの春にすでに負かしてきた馬ばかりで、稍重の馬場も去年ハイペースの宝塚記念で先行し、最後の最後まで粘ったことを考えると、大の苦手ではなさそう。
 大雨で馬場がぐちゃぐちゃになれば、道悪巧者のサトノクラウンレインボーラインを狙うつもりだったのだが、予想ほどの極悪馬場にはならず、パドックではサトノクラウンはすごい発汗。ゴールドアクターもうるさいところをみせており、やっぱり関西での遠征競馬は良くないのかな、と思っていた。
 キタサンブラックは、この春に見せていたオーラみたいなものが感じられなかったような気がしたけれど、それでも他馬との比較ではシャケトラと並んでマシに見えたんだがなあ。
 レースでは、10番からまずまずのスタートを切ったキタサンブラックなのだが、最初のコーナーまで、馬がずっと外のほうを向こうとしていて、レースに集中していないようにみえた。内ラチが見えず、周りに馬がいない外枠・少頭数が災いしたのか、きついG1を2連勝してきた反動なのか。
 4コーナーを回って、最後の直線では馬場の真ん中から抜け出そうとしたのだが、先頭に立てたのはほんの一瞬で、外からサトノクラウンに並ぶ間もなく交わされてしまった。サトノクラウンが1着で、内から伸びたゴールドアクターが2着。
 いやはや、パドックで切ろうと思っていた馬のワンツーとは。そして、JRAの馬場状態の発表は鵜呑みにしちゃいけないよね。
 この春のG1は、同じ阪神桜花賞や中京の高松宮記念など、道悪が多くて、馬場適正の見極めが大事だと思い知らされていたはずなのに。
 まあ、買いたい馬連をすべて買ったら当たってもマイナスにしかならなかったので、迷った末に賭ける金額を半分にして、キタサンブラック単勝だけにしたことは、自分をほめたい。おかげで負けも半分で済んだのだから。
 有名ユーチューバーのヒカルさんという人が、キタサンブラック単勝に1340万円も賭けていたというのを、後から知った。それって、死亡フラグってやつじゃないか……
 キタサンブラックが負けるにしても、こんなに負けるとは思わなかった。だが、ここまでどうしようもない負けっぷりだと、腹も立たないというか、ケガしてなかったのなら、良かったんじゃないか、という感じだ。
 しかし、この馬の持ち味を考えると、もっと積極的に前に行って、消耗戦に持ち込むような競馬をしてほしくはあった。
 「こんな競馬でも勝てる」と見せつけようとしたら、こんな競馬では勝てなかった、というふうにも見えたのだ。
 これまでは偶然好走パターンにハマっていただけで、自分の形にならないと、けっこう脆い馬だった、ということなのだろうか。
 武豊騎手はレース後「正直、よくわからない」とコメントしていて、武さんがわからないのなら、僕にわかるわけないな、とふてくされつつ、早めに就寝。
 春のG1の3戦のなかで、いちばんキタサンブラックに向いている条件だと思っていただけに、がっかりした。
 競馬は難しい。
 
 23時に就寝。