じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

空梅雨の7月はじめに、新海誠監督の『言の葉の庭』を観た。

 今日から7月。それにふさわしい、暑い一日だった。
 今週の土曜日は半日勤務なので、かなり助かる。
 でも、今月が土曜日が5回あるので、けっこう憂鬱。

 安倍首相が都議選の街頭演説に立ったところ、一部の聴衆から「辞めろ」「帰れ」のコールが起こったというのをニュースで観た。
 まあ、「一部」というのも、どの部分を切り取るかで、だいぶ違ってくるわけで。
 僕自身は、安倍さんに対して、「辞めてほしいほど邪悪ではないが、もっと続けてほしいと思うほど有能でもない」という感じで、総じていれば、また総裁選とかをやって、コロコロ首相が替わるくらいなら、安倍さんのままで良いんじゃないか、と。

 新海誠監督の『言の葉の庭』をDVDで観賞。
 梅雨のシーズンに観ると、とくに沁みる作品だなあ。今年は空梅雨っぽいけど。
 46分という短い作品で、観ていると、新海監督はストーリーより新宿御苑や水滴や電車を描きたくてこれをつくったのではないか、と思えてくる。
 あと、『耳をすませば』が、ちょっと入っている感じ。
 これを書きながら、あれ『耳をすませば』だったよなあ、と検索していて、天沢聖司の声優が、今をときめく高橋一生さんだったことを知った。
 『言の葉の庭』を観ながら、「これ、46分しかないのに、こんなに話が停滞していて良いのか?どうなるんだこれ?いやしかし、お互いの立場を考えると、こうなるよねうむうむ……えっ?」
 という展開で、そうなっちゃうのか!と思っていたら、場面が切り替わると同時に、またあっさり「は?」という結論に。
 うーむ、現実的にはそうなるのだろうけど……それでたぶん、正解なんだろうけど……
 しかし、こんな沈鬱な映画を2013年につくっていた人が、2016年には、すごく明るい雰囲気でポップな『君の名は。』で大ヒットを飛ばすのだから、このあいだの新海誠という人に、何か劇的な変化があったのだろうか、とか考えてしまうよなあ。
 映像的には、地続きなのは間違いないけれど。
 あと、花澤香菜さんの声、やっぱり好きだな。
「いかにも」な役じゃなくて、ちょっと抑えた感じの演技も沁みる。

 25時に就寝。