じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『おんな城主 直虎』第28回、「寿桂尼デスノート」の恐怖!

 朝から久々の眩暈発作が。
 以前、1週間寝込んだときほどひどくはなさそうだが、休日だし、週明けにはまた検査や処置なども入っているので、なるべく横になって安静にしておくことにする。新しい職場での1か月半の緊張の蓄積が、こういう形であらわれてしまった、ということか。
 せっかくの休みなので残念ではあるけれど、休みで助かった、とも思う。
 これからは、こういうのとうまく付き合って残りの人生を過ごしていかなければならないのだよなあ。

 ずっと寝ていたら、夜にはだいぶ良くなったので、『カーズ2』を鑑賞。
 けっしてつまらない映画ではないし、子供たちも好きではあるのだけれど、『1』が完璧な映画だったのと、ライトニング・マックイーンやレースシーンが主役ではなく、スパイ映画みたいになっているのが、ちょっと物足りない。
 いや、観なおしてみると、『カーズ1』だって、そんなにレースシーンが多かったわけじゃないんだけどさ。
 今度の新作は、マックイーンのレーサー人生の転機を描いているようだけれど、正直、そういうのは観たくないなあ、とも思う。


 録画で、『おんな城主 直虎』第28回「死の帳面」を鑑賞。
 もうこれ、史実云々じゃなくて、脚本家がタイトルで映画ネタをやりたいためだけにつくっているんじゃないか?
 ただ、直虎と寿桂尼の感動の「別れの対面」のシーンのあとで、寿桂尼が直虎に「死刑認定」していたのは「なかなかやるな」と思った。所縁の人々への「遺言状」的な「死の帳面」なんだな、と思っていたので、いきなり『デスノート』が出てくるとは!
 直虎は、自分と同じで、家を守るためには何でもやるだろうから、と。
 これで美談で終わっては、あまりにも「ふつう」すぎるよね。
 しかしながら、このドラマの場合は、「悪ノリしすぎ」な感じもするんだよなあ。緩急を使おうとしているのだけれど、その緩急が逆効果になっている、というか。


 今回の話をみていると、寿桂尼が死地を一度脱したことは、今川にとって、かえってマイナスだったのかもしれないな、という気がする。
 氏真が無能とかそういう以前に、こんなふうに頭が上がらない人に先回りしてあれこれやられてしまっては、自分は何なんだろう、って思うよね。
 しかも、その人が自分の親で、悪気がない、のだから、なおさらグレるか、武田信玄のように実力で世代交代を実現するしかない。
 意外と「親の役割」みたいなものについて、考えさせられる回ではあった。

 あまり回復を過信してはならないと言い聞かせ、24時に就寝。


おんな城主 直虎 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

おんな城主 直虎 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)