浦和のペトロビッチ監督解任のニュース。
僕は浦和のサポーターではないのだけれど、そういう立場からみると、辞める辞めると言っているうちに、なんだか本当に辞めざるをえない状況に陥っていたような感じがする。
手腕は多くの人が評価していたし、選手にも信頼されていたようにみえるのだが。
サンフレッチェの森保監督も、あれだけの実績をあげた人なのに、辞めるときは、なんだかあっさり、という感じだったものなあ。
サンフレッチェはもともとそんなに資金豊富なチームではないだけに、勝てば勝つほどお金のあるクラブに選手が引き抜かれていって、それでも新しい選手が結果を出してきたのだが、今シーズン、ついにその新陳代謝も限界を迎え、破綻してしまったような感じだった。傍からみると、そりゃいつまでもそれでうまくいかないだろう、としか言いようがない。
勝てなくなったのはフロントの責任というか、もともと勝ち続けることが難しい構造のチームではあったのだ。
それを考えると、浦和というのは広島からもたくさん選手を引き抜いてきたし(ペトロビッチ監督もそうだ)、レッズサポーターには申し訳ないが、因果応報、という気分でもあるのだが。
もうちょっと辞任が早かったら、ペトロビッチ監督がサンフレッチェに戻ってくればよかったのにねえ。でもだいぶギャラアップしているだろうから無理か。
『おんな城主 直虎』は、ついに第30回「潰されざる者」。
けっこう面白くなってきた。
今川から瀬戸方久への恫喝があった際、「これは方久は直虎に忠誠をみせるのだな」と思っていたのだが、本当に直虎を見捨てるつもりだったのか。酷いやつではあるが、ここで「直虎さまのためならば!」と、ならないところが、このドラマの面白いところではある。
それにしても今川はこんなふうにどんどん味方を切っていったら、誰もついてこなくなるだろうに……でも、井伊も徳川と内通しているのだよなあ。そりゃ、綺麗事を言ってもしょうがないか。
しかし、取り潰して直轄領にすると決めたのなら、こういうまわりくどいやり方は、かえって良くなかったようにも思う。
信じるにしても信じないにしても、中途半端にやってしまったのが、今川がうまくいかなかった原因なのかもしれないな。
このドラマをみていると、桶狭間のあと、無能な氏真のもと、為す術もなく低迷し、破れていったという印象のある今川も、生き残るためにがんばっていたのだ。
番組のあとの「直虎紀行」を僕は毎回楽しみにしているのだが、織田信長が岐阜ではじめる前に、今川が楽市をやっていたというのを知って驚いた。氏真は、中間管理職とか文化人枠であったならば、それなりに有能な人だったのではなかろうか。自分が得意なことをやっていれば力を発揮できる一方で、みんなを統率する大将には向かない人が、状況的にしかたがなく上に立ってしまった場合の悲劇というのは、蓮舫さんとか稲田さんが見せてくれたばかりだよなあ。
ただ、氏真は、この物語のほとんどの主要人物より長生きをして、蹴鞠の名手として未来をみることになるのだ。「無能」だと思われ、最後まで意地を見せようとしなかったがために生き延びることができた人間は、晩年、世の中をどう見つめていたのだろうか。
25時に就寝。
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