じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

映画『スパイダーマン ホームカミング』と「格差社会」の悪党たち

 夕方から、『スパイダーマン ホームカミング』を観に行ってきた。
 平日にもかかわらず、けっこう人が多い。まあ、お盆には休めない人というのは、少なからずいるからなあ。
 マーベルの映画『スパイダーマン』シリーズはずっと観てきているのだが、僕はサム・ライミ監督版の『スパイダーマン』が好きなので、今度のお手軽な感じの三度目の『スパイダーマン』は、あまり興味がわかなかったんだよなあ。
 でも、『トランスフォーマー』は上映時間が長すぎるし、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は、評判が悪すぎる。あまりに酷い言われようなので、それはそれで、ちょっと観てみたい気もするのだけれど。
 しかし、観てみると、ちょっとした気分転換には、このくらいの「ご近所ヒーロー・スパイダーマン」のほうが良いかもしれないな、とは思った。特撮も悪いヤツのスケールも「たいしたことない」のだが、おかげで観る側も重苦しくはないし。それでもやっぱり、サム・ライミ監督版のほうが好きなんだけどさ。
 三度目の映画化ともなると、「どのようにしてスパイダーマンが誕生したのか」とかは、「もうみんなわかっているだろうから割愛!」ということになっているのが清々しい。
 敵も、ものすごく悪いヤツというよりは、大企業と政治家の都合に振り回された下請け企業経営者が生活のためにと悪事に手を染めていくうちに、どんどん悪いことに抵抗がなくなっていく、という「新自由主義」とか「格差社会」の犠牲者のような連中だ。
 いまの世の中では、「悪の秘密結社」とかよりも、「食うためには悪事も厭わなくなったワーキングプア」のほうが、リアルな敵役だというのは、わかるような気がする。
 しかし、最近のマーベルのシリーズは、ほとんど『アイアンマン』ロバート・ダウニー・ジュニアさんに持っていかれている感じだよなあ。今回は僕が大好きな秘書のペッパー・ポッツさん(グウィネス・ パルトロウ)もちょっとだけ出てくるのが嬉しい。グウィネス・ パルトロウさんは、アメリカではいろいろとバッシングされているそうだけど。

 24時に就寝。明日からは出かける予定。