8月最後の土曜日。
仕事を終えて帰ってきたら、ものすごく眠くなってしまい、しばらく仮眠。
目を覚ますと、もう20時を過ぎていた。
そういえば、当日発表という話だった『24時間テレビ』のマラソンランナーは誰になったのだろうな、と気になって確認してみると、ちょうどランナー発表の場面(と見せかけて「発表はCMのあとで」だったけど)。
発表されたランナーは、「ブルゾンちえみ」さん。
高校時代陸上部で長距離をやっていたとのことなのだが、当時の写真をみて、運動部女子っぽいな、と、現在との違いにちょっと驚いた。
「走る理由のある人です」とさんざん言われていたので、何か不祥事を起こした人なのかな、と予想していたが、そういう意味では予想外であり、人選としては想定内ではある。
「夢を諦めようとしている人に、もう一踏ん張り」というような話だったけれど、なんだかぼんやりとした「理由」で、まあ正直、「走る理由」というよりは、「そこそこ下準備をしていて、走れるだけの体力がありそうな人」ということだったのではないかと思う。走る理由なら、宮迫さんとかのほうが「禊」的な要素はあるかもしれないが、治療後で体力的に厳しいだろうし。ベッキーさんとか、こういう企画に良いんじゃないかと思うんだけれど。
僕が子供の頃は、テレビは夜になったら放送が終わってしまうし、ビデオデッキも普及しておらず、テレビゲームもなかったので、どんな番組であれ、一日中テレビで何かをやっている、ということそのものが新鮮だった。
手塚治虫のスペシャルアニメとかもあったし。
『フウムーン』『ブレーメン4』あたりは、けっこう記憶に残っている。
一時期、『24時間テレビ』は、偽善だと不快に感じてもいたのだが、最近は、一周まわってというか、まあ、一年に一度くらい、「チャリティ」という言葉を思い出してみるのも悪くないのかな、と思う。
そりゃ、制作費を全部寄付したほうが金額的には大きくなるだろうけど、社会に啓蒙する、という意味もあるのだろうし。
しかし、この40年間で、日本のムードみたいなものは、だいぶ変わったよなあ。
初期の頃の『24時間テレビ』を観ていた大部分の日本人には「世界のなかで、恵まれているわたしたち」という意識があって、「恵まれない人たち」のために、何かをやるべきではないか、という提案がスッと入ってきたような気がする。
でも、いまは「こっちだって、そんなに恵まれているわけじゃないんだよ」って声が、あちこちから聞こえてくるのだ。
右肩上がりだった国と、どこまで続くかわからない、ゆるやかな下り坂を歩き続けている国。「恵まれていない国」は確かにあるのだとしても、むしろ、新興国の勢いに押されているようにも感じる。
ネットで「感動の裏側」も暴露される時代だし。
最近の24時間テレビは、むしろ、「感動を押し売りして、視聴者にツッコミを入れられるまでをワンセット」にしているようにさえみえる。リアリティショー化している、というか。
マラソンも、「もうやめたら」なんてさんざん言われつつも、発表されたら即座にヤフーニュースのトップに出て、結局、「注目のネタ」にはなっているのだ。
とりあえず僕にとって、近年の『24時間テレビ』は、「どうせ観ないから、気にならない」という存在だ。
25時に就寝。
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