台風一過、とはこういう天気のことを言うのだな、と納得してしまう、けっこう暑い日だった。
息子2人を連れて出かけたのだが、ふたりの最近の成長ぶりは、見ていて頼もしくもあり、8歳の長男は、どんどん「親離れ」していくのだろうな、と少し寂しくもある。
もうすぐ3歳の次男は、一緒におやつを食べていると「はんぶんこ」と自分のものを分けてくれようとするのがとても嬉しい。優しい子に育っているのか、『しまじろう』の真似をするブームが来ているだけなのかは不明だが。
しかし、外出すると、やたらと「抱っこ」を要求してくるんだよなあ。こういうのは兄弟似るのかな。
今日は甲子園でカープが優勝するかもしれない日だったのだが、ここまできて、ビジターで胴上げって言ってもねえ、なんてやさぐれて、ほとんど試合経過は追っていなかった。
どうせなら、カープが負け、阪神が勝ち続けて、マツダスタジアムでの胴上げにならないか、と、マツダスタジアムで観戦するわけでもないのに思っていたところもある。
まあ、そういうときにかぎって、キツい試合をなんとかしのいで、緒方監督が11回宙を舞うことになるのだ。
去年ほど感動しないだろう、と思いつつ、ネットやスポーツニュースをみていたのだけど、去年とは違う強さが、今年のカープにはあったような気がする。なんのかんの言っても、去年は、「そろそろカープに勝たせてやってもいいか」みたいな空気もあった。
ただ、今のセリーグに関しては、世代交代もドラフトもうまくいっているカープと、強い時代のレギュラーが強力すぎて世代交代がなかなかできない巨人や、去年の山口のFAのように「あと一つピースが足りなくなってしまう」DeNA、世代交代を積極的に試みているが、ドラフトもいまひとつで、ベテラン頼みの現状からなかなか抜け出せない阪神など、周りのチームの停滞が幸いしているところもあるような気がする。
薮田のここまでの大活躍なんて、カープファンでさえ、誰も予測していなかっただろうし。
緒方監督が、優勝インタビューで、選手に「頼もしいやつらだ!」と語りかけていたのをテレビで観て、涙した。
「大事なところで、他人に頼ること、任せることができる人」こそが、本当に強くなれる。
カープは、チームとして、去年よりもさらに成長したと思う。
怪我をしている鈴木誠也を、騎馬戦のように野間と西川が抱え上げているのを観ながら、ひとり祝杯をあげた。
台風は去り、次男は、「トイレに行きたい」と自分から言うようになり、カープは連覇を成し遂げた。
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