じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「大義なき解散」というのも、悪くないのかもしれないな。

 もう9月も最後の週。
 先週の月曜日が祝日だったこともあり、今日は外来がものすごく多かった。
 やっと終わったと思った受付時間ギリギリに入院希望の患者さんが……

 仕事を終えて、家に帰る途中に、安倍首相の衆議院解散表明をきいた。
 「大義なき解散」なんて言われてもいるのだが、衆議院の場合は、なんらかの理由で解散、選挙となることがほとんどだそうで、任期満了に伴う衆議院選挙というのは、太平洋戦争後は1976年に一度あっただけらしい。いまの衆議院議員の任期満了が2018年12月なので、残り1年というのは、ある意味「解散しごろ」なのだろう。
 これまでも、政治や選挙に「政局」はあっても、「大義」なんて無かったと思うし。
 逆に「大義」が振りかざされる選挙って、ロッキード選挙とか、郵政民営化小泉劇場みたいに、地滑り的に一方が大勝し、その勢いでヘンな議員が大量発生したり、国民の信任を得た、という名目で、「聞いてないよ」と言いたくなるような政策がとられたりしがちな気がする。
 民進党が相変わらずの低調で、自民党としては、いろいろ負の事件があったものの、今は小康状態+北朝鮮の脅威で、強気のリーダーに票が集まりやすいという状況でもあり。
 これでまた消費税上がるのかな……8%は計算しにくい、とは思うのだけれど、あと2%上がるのはけっこうキツいよね。いっそのこと、5から10%までいきなり上げてしまったほうが良かったのではないか。
 
 ホッカイドウ競馬での現役騎手復帰を目指して、地方騎手試験を受けていた藤田伸二騎手は、一次の筆記試験で不合格だったとのこと。本人は一度きりの挑戦、と言っており、地方馬を駆って中央競馬に乗り込んでくる藤田伸二を見たかった僕としてはちょっと残念ではある。
 だが、それと同時に、騎手の試験というのは、けっこう厳正にやっている、ということもわかった。
 興行としての地方競馬を考えれば、藤田騎手の復帰はニュースバリューもあるし、プラスのはずなのだが、特別扱いはしなかった、ということだ。
 そういえば、JRAでも、ミルコ・デムーロルメールが最初に試験を受けたときには筆記で落ちていたものなあ。
 外国人騎手に筆記試験なんて厳しいな、と思ったのだが、翌年はちゃんと受かった二人もたいしたものだ。

 25時に就寝。


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