じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

ああ、少なくとも蒼井優さんにとっての『日本アカデミー賞』は、ガチなんだな。


 抜歯翌日。まだ少し鈍い痛みがあるが、仕事ができない、というほどでもなく。
 仕事を終えて、歯医者に術後チェックに行ったのだが、「まだ少し腫れてますね。血は止まっているから大丈夫でしょう」とのこと。
 歯医者の近くのショッピングモールにサーティワンアイスクリームがあったので、ソフトバンクのスーパーフライデーのクーポンをもらい、ついでにレギュラーコーンに替えて帰った。息子2人に、シングルコーン1個だし、余計な争いは避ける、ということで……レーズンバターサンドウィッチなかなか美味しいな。が、しかし、コーンをかじりはじめたところ、コーンの欠片が昨日抜歯したばかりの歯茎に刺さってけっこう痛い。これが、こっそりアイスクリームを食べてしまった罰か……
 夜、日本アカデミー賞を観た。映画が紹介されるたびに、日本テレビが絡んでいないかどうか確認する習慣がすっかりついてしまったが、作品賞は『三度目の殺人』。僕はこの映画けっこう好きではあるけれど、昨年いちばんの映画か、と言われると、正直、脚本は考えすぎで、役者は力が入りすぎで、すごいスイングなんだけど、空振り三振、みたいな印象なんだよなあ。フジテレビ絡みなので、日本テレビの忖度はないのかもしれないけれど、是枝監督ブースト、みたいなのがあったのかもしれない。
 主演女優賞新垣結衣さんとか長澤まさみさんとか、華があるメンバーを集めてみたけれど、この作品だとねえ……というなかで、受賞したのは『彼女がその名を知らない鳥たち』の蒼井優さん。蒼井さんの感極まった表情と、「もし、行き場がなくなったときには、映画館に来てください」というスピーチをきいて、「ああ、少なくとも蒼井優さんにとっての『日本アカデミー賞』は、ガチなんだな」というのが伝わってきた。
 しかし、真剣勝負で作品賞がこのラインナップだとしたら、ちょっと低迷しているんじゃないか、日本映画。
 『夜は短し歩けよ乙女』が、アニメ映画賞を取っていたのは嬉しい。


『another sky』の大杉漣さんの回、すごく良かったな。
 そんなつもりはなかったのは百も承知なのだけれど、大杉さんが次世代に伝えたいことが詰まっているような気がして、この映像が残されたことに感謝したい。
 番組のなかで、大杉さんが「たけしさんの映画に出たいな」って言っているときの少しほころんだ表情が、すごく好きだ。


fujipon.hatenadiary.com
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