7年目の3月11日。
あれから7年、か……
外は晴天で、気持ちのいい春の日になった。
1年とか2年とか「あの日」なんていうのは、所詮、人間が決めた区切りみたいなものでしかないのだろう。それでもやはり、あれから7年間も生きてきた、ということに対して、ちょっとした感慨もあるのだ。
テレビのニュースをみて、「津波こわい」と言っていた長男はもう9歳になり、3歳の次男は、あの震災のときは、まだこの世界に存在していなかった。
あのとき、原発から放射能が漏れている、というニュースを観ながら、とりあえずみんなの命があれば、財産なんて無くなってもいい、と思っていた。もう、原発なんて要らないよ、と考えていたはずなのに。
結局、この7年間で、何が変わったのかと問われると、防災グッズをときどき確認するようになったこと、くらいしか思いつかない。
Yahooで「3・11」を検索すると10円寄付されたり、餃子の王将で震災復興応援メニュー、これを注文すると30円寄付されます、というのを見かけたりして、これはどこまでが善意で、どこからが商売なのだろうか、なんて考えてしまう。
食べて応援、買って応援。
お金が廻ることは大事だけれど、あなたたちが消費することが支援なのだ、と正面きって言われると、なんだか居心地が悪い。
金鯱賞でサトノダイヤモンドが復帰した。
レースに勝ったのは1番人気のスワーヴリチャードで、1000m63秒の超スローペースで道中行きたがっていたものの、なんとかミルコ・デムーロが抑え、最後に逃げたサトノノブレスを交わした。
サトノダイヤモンドは、勝負がついたあとに最後に猛然と追い込んできての3着。
調子がどうか、と言われていたけれど、一定のメドは立った、と思える内容だった。
ここはあくまでも今の馬の状態を確認するための試走、という位置づけで、しかも、超スローペースで前残りになってしまったのでは仕方がない。
エンジンがかかるのが遅かったのは、ペースの影響や久しぶりだからなのか、2000mは短い馬になってしまったのかわからないのだが。
むしろ、前半行きたがっていたスワーヴリチャードのほうが、次走に不安が残る。基本的に、今日のような左回りの競馬場のほうが良い馬だし。ただ、スワーヴの上がり33秒8は、サトノダイヤモンドの33秒7とほとんど変わらないのだよなあ。そう考えると、この馬はやはり強い。
レースを観終えて、昨日、サトノノブレスはけっこう穴っぽいな、と思っていたけれど、今日のレースは馬券を買わなかったことを後悔した。
僕は、買わなかったおかげで外れなかったことをすぐ忘れ、買えば当たっていたはず、というのをなかなか忘れられない。
たぶん、トータルすれば「買わなくて助かった額のほうが、はるかに多い」のだろうけど。
阪神と中山の桜花賞トライアルは、とくに言うこともない。どちらも桜花賞で云々、という馬はいなかった。
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