じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『トイザらス』に放牧されているときの子どもたちを見るのは、とても幸せな気分だった。

 お昼過ぎから親しらずの抜歯。前回とは反対側。
 前回はなかなか抜けずに口の中で『おおきなかぶ』と『ジューキーズ工事中』が行われていたわけだが、今回も難しい場所らしくてかなり難航。それでも、前回に比べたら半分くらいの時間で抜けたので、体感的には「まあ、このくらいで済んでよかった」というくらい。
 これも生えていた場所的なものなのか、反対側を抜いたときほどの違和感というか「何か足りない感じ」は今のところない。
 ちなみに、今回は「抜いたあとの歯を持って帰りますか?」と聞かれたので、とりあえず「はい」と答えると、綺麗に洗って小さなケースに入れて渡してくれた。こんなサービスもあるのか。しかしこれ、何かに使えるのかな。将来的にこれからクローンとか作れるのだろうか。僕も含めて、誰も作りたい人はいないだろうが。
 抜かれた歯をみてみると、歯というのは、表面に出ている部分は、ごく一部なのだということがよくわかる。樹と同じで、イメージ以上に根が深い。こうして眺めていると、せっかく根を下ろしていたものを抜いてしまったことに罪悪感もあるな。
 抜いた時点ではあまり痛みはなかったのだが、夕方くらいから腫れと鈍痛あり。痛み止めで落ち着きはしたのだが、口はあかないわけではないがあけると少し痛むので、食事を摂るのがめんどくさい。とはいえ、昼から何も食べていなかったし、薬も飲まなくてはいけないので、うどんを少し食べて、あとは家で休んでいた。


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 アメリカの『トイザらス』全735店が閉鎖されるとのこと。経営危機のニュースは何度も目にしていたけれど、日本のショッピングモールでは、中核施設のひとつとして家族連れで賑わっているので、いまひとつ実感がわいていなかった。
 『トイザらス』が日本に上陸してきたとき、僕は大学生で、「とてつもなく大きなおもちゃ屋が日本にもできるらしい」とのことで、先輩たちと一緒にどんな場所か確かめに出かけたことを憶えている。なんというか、安いけどアメリカンな、というか大味な玩具が多いな、という感じだったのだが。結局、当時の僕の興味は子ども用の玩具よりも、テレビゲームだったし。ただ、自分が親になってみると、『トイザらス』に放牧されているときの子どもたちを見るのは、とても幸せな気分だった。そのあとに待っていたのが、買って、買えないの過酷な交渉だとしても。
 『トイザらス』が日本に進出してきたときには、「街のおもちゃ屋さんがなくなってしまう」という声も多かった。
 その『トイザらス』も、僕が存在を知ってから30年くらいで、Amazonなどに押され、このような状況になってしまうとは。
 しかし、ネット通販だけになると、実物を見たことも触ったこともないような玩具を買う、ということになるのだよなあ。
 25時くらいに就寝。