じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『トイ・ストーリー3』を観て、オモチャを捨てられなかった頃を思い出した。

 結局、細切れにしか眠れないまま出勤。
 朝からちょっとしたトラブルがあったのだが、なんとかやりすごし、夕方の遅番まで。
 家に帰っていくつか用事を済ませて、テレビで放映されていた『トイ・ストーリー3』を観た。
 子供の頃になかなかオモチャを捨てられなかった僕にとっては、センチメンタルな気分になる映画だ。僕もオモチャを擬人化していて、「捨てられるオモチャの気持ち」になってしまっていたのだ。当時は、肉も魚も「かわいそうで」食べられなかった。今は食べ物に関しては、魚の目を見ないようにすれば大丈夫なのだが。
 「釣った魚を食べる」というのは、釣り人にとっては当たり前のことなのだろうけど、僕は「この魚、僕に釣られなかったら、死ななかったんだよなあ」とか、つい考えてしまって、けっこう悲しくなってしまう。自分が手を下さなければいいのか、と言われると、昔は他人に罪をなすりつけるようで考えこんでいたけれど、今は「できればそのほうがいい」というのが、偽らざる心境だ。
 オモチャを捨てることを嫌がる子供たちをみていると、自分の子供の頃を思い出し、捨てないであげたくなるのだが、家のスペースは限られているし、親だからこそ、こういう場合に汚れ仕事をしなければならないのではないか、という気もする。

 25時くらいに就寝。


fujipon.hatenadiary.com