じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

高松宮記念、レッドファルクスの完敗と馬券購入者へのIT化の影響

 3月最後の日曜日。
 とりあえず、終日けっこうのんびりできたような気がする。
 高松宮記念、前哨戦の競馬をみると、ファインニードルなのだが、去年はそれでメラグラーナ本命にして外れたので、コース実績なども踏まえ、素直にレッドファルクス本命で、対抗ファインニードル、3番手にレッツゴードンキ、4番手にダンスディレクター、穴にレーヌミノル。そういえば、メラグラーナ、予後不良になってしまったのだよなあ。
 気になっていたシャイニングレイは、パドックであまりにも落ち着きがなかったので消し。パドックではブリザードが良く見えたので、レッドファルクスからの馬連まで購入したのだが、ここまで買うと、当たってもあまり儲からない。だが、自分は、大儲けするよりも、とりあえず的中させて、少しでもプラスにして、その日を機嫌よく過ごせたほうがいい、ということが最近ようやくわかってきた。本当は、買わないのがいちばん低リスクだとは思うのだが。
 スタート前に、M.デムーロが、レッドファルクスを鞭で一発打ったように見えて、ちょっと悪い予感がしたのだ。騎手はプロだからこそ、理由なく馬に鞭を打つことはしないだろう。ということは、デムーロはなんらかの異変か物足りないところを感じたのではないか。とはいえ、すでに馬券は買ったあとだったので、如何ともしがたいのだが。
 そのレッドファルクス、スタートは悪くなかったのだが、道中は後方待機。いくらレッドファルクスの末脚でも、この位置取りは、ちょっとマズいんじゃないの?直線では外を回すわけにはいかないとばかりに、馬場の真ん中を割って出てこようとするのだが、そんなに都合よく進路ができるわけもなく、仮に進路があったとしても、あの位置から差し切るのは難しいだろう。上がり33秒7と抜けた末脚ではあったものの、8着まで。
 先に抜け出したレッツゴードンキとナックビーナスを外から交わしたファインニードルが初のG1制覇。
 これで去年の高松宮記念から、3戦連続G1で2着のレッツゴードンキも何気にすごいな。いま6歳の牝馬で、2歳G1から第一線で活躍しているのだものなあ。この馬の場合は、桜花賞馬という看板があるから、シルバーコレクターとしても、まだ救いもあるか。
 終わってみれば、前哨戦馬体増で完勝し、今日はきっちり絞れていたファインニードルの狙い通りのレースだった。
 いつも、こういう馬を本命にして外し、やっぱりG1は、G1実績がある馬だな……と思い知らされる僕としては、今日は素直にレッドファルクスにした途端にこの仕打ちかよ!と恨み節も出てくるのだが、いちおう〇▲も枠連で押さえてはいるので、ほんの少しだがプラス収支にはなって小満足。どんなに本命に自信があっても、1点は縦目を買うのが僕の流儀だ。もし大本命に何かトラブルがあったら、そのレースを楽しめなくなってしまうので。
 今回は、これで枠連で1300円もつくなら、もっと買えてもよさそうなものだよな。レッドファルクスは強いとはいえ、後ろからの差し馬だから、スローペースで届かなかったり、前が壁になったり、というリスクは先行馬よりもずっと高いのだから。
 レースをみていて、デュランダルがマイルCS3連覇を目指したレースを思い出してしまった。けっこう高齢になったけれど、この馬はまだ強い、いつかは負けるとしても、今回までは大丈夫だろう、とか思っているうちに、その「いつか」がやってくる。
 それにしても、最近はネット投票がメインになってしまったがために、締め切り間際のオッズの動きが大きくて、大概、配当をみて、こんなに安くなったのか、と愕然としている。とくに本命サイドで大きめの金額を賭ける人たちは、ギリギリまでみて買っているのだろうな。たまには、そのおかげで、思ったよりも高配当、ということがあってもよさそうな気がするのだが、たぶん、そういうときは、僕も外れているのだろう。馬券購入者にも押し寄せる、IT化の影響。今回は、けっこう締め切りギリギリに買ったつもりなのになあ。
 M.デムーロ騎手は、道中の位置取りについて、「馬が思うように進んでいってくれず、あのポジションになってしまった」とレース後に語っていたそうだ。最後の直線では最速の末脚を繰り出しているだけにもったいないが、それを聞いて、あのゲートイン前の鞭のことを思い出した。まあ、こういうのこそ、結果論、って言うのかもしれないけれど。