じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

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サッカー男子日本代表の「ハリルホジッチ監督解任」に思う。

 朝、サッカー男子日本代表の「ハリルホジッチ監督解任」というニュースをネットでみて驚いた。ワールドカップ本大会まで、あと2か月の時点での、監督解任とは。最近の海外の親善試合などでの結果・内容が物足りない、チームに不協和音が目立つ、ということでの解任のようだが、替えるとしても、なぜこのタイミング?という感じだ。
 僕はサッカーにそんなに詳しくはない。
 だが、アジア最終予選、けっして楽観できない状況でのオーストラリア戦で、新しい選手を起用して勝ってワールドカップ出場を決めた試合をみて、この人は危なっかしいところはあるけれど、勝負強いんだな、と思ったのだ。
 日本代表の海外遠征だって、親善試合で勝つために行ったというよりは、アウェーでの試合での問題点を洗い出すためのはずなのに。
 もちろん、無視できるものではないけれど、オープン戦で負けが込んでいるからといって、監督をクビにする野球チームなどありはしない。
 8年前くらいから、主力選手の世代交代がなかなか進まないまま、みんな年齢を重ねているだけ、という状況が問題であって、現状、ワールドカップに出場できれば合格ではないかとも思う。
 まあでも、何をやっても、今より悪くはならないだろう、ということで、ショック療法を試してみるのかもしれないな。


 後任監督は、西野朗さんに決まった。結果はどうあれ、西野さんのせいじゃない、とは思う。よく火中の栗を拾ったものだ。というか、体制側の人としては、拾わざるをえなかったのか。
 今回のサッカー協会の決断は、遅きに失した、ともいえるし、このままハリルホジッチ監督で負けても、多くの人が「やっぱりね」くらいに受け止める状況で、思い切ったことをやったな、という気もする。
 でもまあ、結局は、結果が出るかどうか、なんだよね。
 加茂周監督の更迭と岡田監督の就任なんて、アジア予選の最中だったわけだし、南アフリカ大会で、直前までパッとしなかった岡田監督は、ベスト16にまで進出して「名将」になった。
 逆に、大会前まで快進撃を続けて期待されたザッケローニ監督は、本戦で結果を出すことができず、印象が薄くなってしまった。
 しかし、ここまでずっと辛抱してきたのに、なんでこのタイミングなんだろうなあ。個人的には、ここまできたら、ハリルホジッチ体制での結末を見届けたかった気がする。僕はハリルホジッチ監督も、けっこう好きだった。もっと爽やか系の人だったら、このタイミングでクビにならなかったように思う。
 これでは、勝てば(好成績を残せば)サッカー協会の決断のおかげ、負けてもハリルホジッチ監督のせい、ということになってしまうだけではないのか。
 

fujipon.hatenadiary.com

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