じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「避けようのないところに、待ち構えている人」への嫌悪感

 今日は早番の日なので、早起きして病院へ。
 この時間に行くと、電車通学・通勤の人たちが多い。
 地方選挙が近いため、各候補者が「有権者へのお願い」をしているのを3か所くらいでみかけた。
 駅の入り口とかに、候補者と活動員がずらっと並んで、通勤している人たちに声をかけているのは、観ていてなんだかすごく居心地が悪い。僕は基本的に、大型ショッピングセンターの入り口とかで商品の宣伝をしていたり、募金のお願いをしていたりする前を通るのがすごく苦手なのだ。「他人のお願いを断る」ということに、微妙な罪の意識を感じるのだよなあ。いちいち関わってしまうと、さらに断り切れない事態に陥りそうなので、そんな自分がイヤになりつつも、足早に通り過ぎてしまう。別の入り口がある場合には、迂回することだってある。
 募金であれば、100円玉を1枚入れるくらいは十分できるのだけれど、みんなの前で「いいこと」をするのは、案外、ハードルが高い。Amazonリアル店舗のように、入り口を通り過ぎるとカード決済で100円募金できるようなシステムだったら、ためらわずに募金できるのだが。
 しかし、あらためて考えると、「いいことをするのは、恥ずかしい」っていうのは、不思議な感情ではあるよね。そんなのは言い訳で、やっぱり、「お金を減らしたくない」だけなのだろうか。
 選挙活動をする人たちにもそれぞれの理由や事情、思いはあるのだろうけど、僕は「避けようのないところに、待ち構えている人」というだけで、投票意欲がそがれてしまう。ネット社会だAIだと言っても、この光景は、僕が物心ついたころから、全然変わっていないような気がする。


 今日もけっこう忙しかった。おまけに早番、遅番の両方があたっていて、けっこう疲れた。『名探偵コナン』の映画をみて、就寝。コナンの映画は、本当に根強い人気があるよなあ。観客にも、けっこう大人が多い。