じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、叙々苑ではなく、安めの焼肉食べ放題のような高揚感。

 連休の合間の平日なので、当然、忙しい。
 それでも、仕事を終えてから、映画館で『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を観賞。最後まで観て、思わず、「えっ?」と声が出てしまった。
 マーベルの映画史上、もっとも長い作品、なのだが、とにかくスーパーヒーローがたくさん出てきて、次から次へと戦いが描かれ、ストーリーが素晴らしい、というよりは、お祭りムードに流される2時間半、という感じ。
 しかし、『アベンジャーズ』シリーズを観ていると、スーパーヒーローも、大量破壊兵器としての能力はかなり違うというか、巨大な敵やたくさんのザコを粉砕するのは、アイアンマンとソー、ドクターストレンジくらいしか役に立たないのだよなあ。
 そういう意味では、この映画では、スーパーヒーローの役割分担を致命的に間違えているような気がする。
 あと、今回の『アベンジャーズ』シリーズで降板するというキャプテン・アメリカクリス・エヴァンスの見せ場が今作ではあまりないのも残念。
 まあ、これだけたくさんヒーローが出てきて、みんなそれぞれ出番をつくるとなると、そりゃ細切れみたいな話になるよね。
 この映画の場合にはストーリーはさておき、「スーパーヒーロー全部盛り」でお腹いっぱいにしてくれる楽しさがある。
 叙々苑ではなく、安めの焼肉食べ放題のような高揚感。
 個人的には、敵役サノスが最近のヒーローもののなかでは、しっかり描かれていたのが良かった。最近のハリウッド映画は、敵役が「狂った連中」ばかりで、ただ強いだけのことが多いので。
 サノスも常人の感覚からすれば「狂っている」のだが、彼自身は「犠牲者はランダムで選び、貧富は関係ない」と公言している。
 アイアンマンことトニー・スタークは以前、軍需産業で稼いでいて、それは「貧しい国の人たちをアメリカの貧しい若者たちが殺しに行く」ことで商売をしているようなものだ。
 ただし、今の世界というか、日本の感覚では、人口問題というのは昔ほど実感しづらいところもあるし、近い将来、世界全体の人口はピークから減少に転じるといわれている。
 とりあえず、2019年までは、生きていたいな、と思いつつ帰宅。
 サノスの戦略をみていると、『ドラえもん』で、「ここはあのひみつ道具を使えば一発クリアだろ!」ともどかしくなってしまうのを思い出すなあ。
 
 睡眠負債について書かれた本を読んで、24時には絶対寝るつもりだったのだが、結局、25時に就寝。