じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『ザ・ベストテン』の「9999点!」のシーンはいまでもはっきり覚えている。

 地道にやっている『ドラゴンクエスト11』のルーレットでジャックポットを出さなければならないクエストがなかなかクリアできず。というか、これわざとやってるだろ、腹が立つくらい、ジャックポットが出ない。来た!と思ったらじわじわ動いて隣のマスへ。これはちょうどいい!というやつは急ブレーキで手前に。まあ、演出、なんだろうけどさ……結局、出かけて帰ってきたあともけっこう延々とやって、ようやくクリアしたのだが、そんなにたいしたアイテムがもらえるわけでもないし、別にクエスト全クリアを目指していたわけでもないのになあ。でも、子どもにお金を預かって頼まれたら、なんとかしてやらないと、って思うよね、ゲームのキャラクターに恨まれる、なんてことはありえないとわかっていても。

 西城秀樹さんの訃報には驚いた。
 まだ63歳だったのに。
 西城さんは2003年と2011年に脳梗塞を発症していたのだが、そのたびにリハビリを行い、麻痺が残るなかでもステージに立っていた。
 しかし、2003年というと、15年前だから、まだ50歳にもならないうちに最初の脳梗塞を起こしてしまったのだよなあ。本当に他人事ではないし、僕はこの年で病気になったら、西城さんみたいに頑張れるだろうか。

 個人的には、西城秀樹といえば、やはり『ヤングマン』で、『ザ・ベストテン』で、唯一無二の「9999点!」のシーンはいまでもはっきり覚えている。『ベストテン』の歴史のなかでも、満点を達成したのはこの曲だけなのだ。「本当は1万点以上なのに、セットの表示能力の限界なのか」と当時は思ったのだが、全部門でトップの満点が、9999点だったらしい。
 子どもの頃は「でも、結局、YMCAって、何のことなんだ?」って疑問だったんだよなあ。その後、YCMAの塾に通うようになって、「あんまりすばらしくもないな……」と思うことになったのだが。
 長男が小学校の運動会でも、『ヤングマン』が使われていて、この曲でダンスをしていたのを見て、すごく懐かしかった。40年越しの『ヤングマン』。僕も西城さんも、「ヤング」からは遠く離れてしまったけれど、次世代のヤングマンたちが受け継いでいる。
 あのイントロは、いつ聞いても、「たぎる」感じがするよなあ。
 謹んで、ご冥福をお祈りします。


GOLDEN☆BEST デラックス 西城秀樹

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