じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

エベレストに死す。

 ダービーウィークの月曜日。
 それにしても、今年のダービーはよくわからない。
 無事であれば大本命だったはずのダノンプレミアムは皐月賞を回避して順調さを欠いており、その皐月賞は道悪の影響が大きかった。別路線組では毎日杯を勝ったブラストワンピースが人気になりそうだが、他路線の有力馬とは未対戦で、力関係がわからない。
 先行して最後突き放した競馬は強かったが、内枠がハマった、という可能性もあるしなあ。
 今年に関しては、青葉賞プリンシパルS組は要らないとは思うけれど。
 
 エベレスト登頂に挑戦していた登山家の栗城史多さんが低体温症で亡くなった。
 登山家としてのキャリアに疑念を呈する声は多かったし、あまりにも無謀な挑戦を繰り返しているようにも見えたのだが、無謀な挑戦だからこそ、注目されてしまうという面もあるのだよなあ。
 『24時間テレビ』のマラソンランナーに、「ちょっと走れそうもない人」が選ばれがちなのと同じ理由で、川内優輝さんが走るのであれば、面白くもなんともないものね。バッシングされるのもまた、ネット社会では注目を浴びる方法のひとつではあるし。
 栗城さんをみていると、世の中には、こういうふうにしか生きられない人がいるというか、こういうふうにしか生きられない人に「生きがい」みたいなものが与えられたというのは、悪いことでもないような気もする。
 人間、誰でも結局最後は死ぬのだ。
 ……とか言いつつ、自分が死ぬのは、たぶん別物なんだよな。


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