じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「絶対に忘れてはいけないもの」ほど、忘れてしまう男の人生

 半日仕事の土曜日。
 ネットで『シンカリオン』が話題になっているのをみて、『シンカリオン』をリアルタイムで観られた先週はけっこう貴重だったのだなあ、と思う。
 今日は仕事を終えて博多に出たのだが、必要なチケットを忘れてきて、結局、何のためにここまで来たのか、ということになってしまった。
 絶対に忘れてはいけないと、昨日の夜も確認し、財布の中に入れておいたはずなのに、なんでこうなるのか。
 僕の場合、昔からこの手の忘れ物が非常に多いのだよなあ。これは発達障害的なところなのだろう。
 自分がそういう人間だということを意識して、あらかじめ忘れないように準備していたはずなのだが、肩を落としながら帰ってきたら、車の中にもない。あれ?どこかに落としたのかな、とよく探してみたら、車に置いてきた仕事用の鞄の下に隠れていた。そんなところにある理由は全く思い浮かばないのに、なんでそんなことになってるのか……
 車を出る前に、忘れないようにと再度チケットを確認したときに、紛れ込んでしまったのか。
 余計な確認などしなければ、こんなことにならなかったはずなのに。
 僕の場合、こういうときに、わざわざやらなくて良いことを心配してやってしまい、それに加えて、なぜかありえないところに紛れてしまう、というパターンが多すぎる。
 こういうことを言うと、「いやいや、人間そんなものですよ」と温かく声をかけてくれる人も多いのだけれど、楽しみにしていたイベントのチケットをいきなり忘れてくるようなヤツは、わざとじゃなくても、同行者だったらキレるか呆れるのが当然というものだろう。これまでの人生でそういうことが何度もあった。僕の場合、自分で意識すればするほど、すっぽりと一番大事なところが抜けてしまうのだよなあ。さすがに半世紀近く生きていると、そういう自分の特性もわかっているので、それこそ、パンツの中に入れるくらいの下準備をしながら生きているのだが、今日は久々にやらかしてしまった。ああ、暗夜行路。僕はふつうのことをふつうにできないまま、死んでいくのだな。
 とりあえず、せっかく博多まで行ったので、書店やヨドバシカメラに寄って帰ってきた。
 真っ直ぐ帰ると時間帯的に地元の花火大会の大混雑で身動きがとれなくなりそうだったので、ゲームセンターでメダルゲームを延々とやっていた。SWITCHの『オクトパストラベラー』をパッケージで買うか、ダウンロード版を買うかで悩み、結局どちらも買わずに帰宅。