じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

さくらももこ先生の訃報を見つけて「えっ?」と思わず声が出た。

 8月もついに最終週。
 夏休みもあと少しだね、と言いたいところだが、息子の小学校は新学期前のサマースクールということで、今日からもう実質的には二学期がはじまっている。出勤時にラジオを聴くと、豪雨被害で夏休みが早まった地域では、前倒しになった夏休みが終わり、今日から二学期というところもあるそうだ。まだこんなに暑いのにねえ。
 僕もまた月曜日が来たことにうんざりしつつも仕事。

 夜、家で寝る前にネットを眺めていたら、さくらももこ先生の訃報を見つけて「えっ?」と思わず声が出た。
 まだ53歳、というか、もう53歳だったのか……僕もこの年齢になったのだから、そんなものだよな……と思うくらい「ほぼ同世代」の人だったのだ。病気の話はまったく知らなかったし、『ちびまる子ちゃん』も当たり前のように放送されていたのに。
 オールナイトニッポンもときどき聴いていて、ポジティブなのか、ネガティブなのかよくわからない人だなあ、と感じていたのだが、そういうところが魅力でもあったのだろう。さくらももこ先生ほど、「普通の環境から面白いものを彫りだす能力」が高い人は、いなかったのではなかろうか。「子どもは純粋じゃない」ということを嫌味にならないように描いた人でもあった。エッセイも売れすぎて軽んじられがちだけれど、さくらももこのエッセイで読書に目覚めた人も少なからずいたはずだ。
 謹んでご冥福をお祈りします。


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もものかんづめ (集英社文庫)

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そういうふうにできている (新潮文庫)

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