じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

とりあえず普通に生活するというのは、僕にとってはハードルが高いなあ、といつも思う。

 だいぶ涼しくなった。
 とりあえず普通に生活するというのは、僕にとってはハードルが高いなあ、といつも思う。
 普通じゃないことでも、できることはできるのに、みんなが普通だということが、なんだかとても噛み合わなくてめんどうで、全部投げ出したくなことがあるのだ。というか、世の中で普通に生きている人たちってすごいと思うし、いろんな公的な手続きとかを滞りなくやれるというだけでもすごい。
 日本という国には、お金がなくても、いろんなバックアップの仕組みがあるのだが、その手続きのハードルがけっこう高くて、助けてもらうためにはかなりのモチベーションと知識が必要とされるのだよなあ。そして、そういう敷居の高さが、制度を利用する人を減らす役割も果たしているのだ。まあなんというか、生きづらい人は、ひたすら救われにくい世の中である、ということなのだろう。その一方で、そういうシステムを過剰に利用している人もいるわけだが。
 イチローが、子どもたちに「人生ではかならずやりたくないことをやらなければならないときがあるから、宿題をちゃんとやっておく練習をしておいたほうがいい」と言っていた。
 イチローだったら、アメリカで生活するときは、球団とか代理人が日常生活の問題もあるていど解決してくれるのかもしれないけれど。外国人選手とか、そういう雑務や言葉の問題を抱えながら成績を残さなければならないのだからすごいよね。
 大人を長年やってきてあらためて思うのだが、やりたくないことというのは、仕事とか勉強とかいうレベルではなく、やらないとライフラインが確保できない手続きとか、税金をびっくりするくらい取られる申告とか、とにかくいろいろあるのだよな。
 もう、人生ザンキゼロ。
 日記というか、完全に愚痴だな、これ。


イチロー・インタヴューズ ((文春新書))

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