じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

二宮和也さんが「人生の一曲」として挙げていた、日食なつこさんの『ヒューマン』という曲がなかなか良くて、僕もダウンロードした。

 昼に車の中で、木村拓哉さんのラジオを聴いていた。
 二宮和也さんとの対談のなかで、二宮さんが「東京オリンピック、何か一つでも競技を生で観たい」と言うのをきいて、木村さんは「オレはいいや。サッカーのワールドカップのとき、そう思ってスタジアムに行ったんだけど、正直、テレビのほうがよく見えるな、って感じだったから」と話していた。その感想のあまりの「普通さ」が、なんだかとてもよかった。そうだよね、純粋に「観る」ことが目的なら、スタジアムって、そんなによく見えるわけじゃないんだよなあ。一緒に応援したいとか、雰囲気を味わいたいというのでなければ、テレビのほうが、よく見えるのだ。
 あと、二宮さんが「人生の一曲」として挙げていた、日食なつこさんの『ヒューマン』という曲がなかなか良くて、僕もダウンロードした。ジャニーズの超人気タレントでも、こんな曲を聴くのだなあ、というギャップもあって。当たり前の話ではあるのだろうけれども、二宮和也でも、人生について、いろいろと考えるのだなあ。

 今日のカープはマジック2でスタート。
 デーゲームでヤクルトが中日に敗れ、ナイターでカープDeNAに勝てば胴上げだったのだが、デーゲームでヤクルトが勝ったため、今夜の胴上げはなくなった。
 とはいえ、今日勝って「1」にすれば明日、この三連休中の胴上げが濃厚になるし、「2」のままだと、明日も厳しいかもしれない。
 できれば休日の胴上げのほうが……と思いつつ試合経過を追っていったのだが、大瀬良とDeNA・石田の投手戦の末、1点を追うカープが追いつき、9回裏に代打・松山のサヨナラタイムリーで劇的なサヨナラ勝ち!
 「鹿児島のじいちゃんばあちゃん、今日も俺やったよ!!」
 松山の決め台詞に球場も大歓声。それを聴きながら、そういえば、松山は今年FAなんだよなあ、と思う。今年は丸と松山、来年は菊池涼介野村祐輔、今村、會澤と主力選手がどんどんFAになっていくのだ。良い選手がたくさんいて、チームが強くなるというのは、その一方で、高い年俸をもらうべき選手が増える、ということでもある。カープは一時期のような貧乏球団ではなくなっているはずだが、それでも、黒字経営を貫くかぎり、宣伝費の一貫として球団は赤字でも構わない、というチームが出せる金額にはかなわない。ずっとBクラスの時代は「でも、チームの勝利にはつながっていないじゃないか」で済ませていたものが、これだけ勝ってきたことによって、通用しなくなってくる。
 実際、一昨年、昨年の契約更改をみていると、結局、優勝したからって、年俸が大盤振る舞いされるわけじゃないんだな、とファンの僕でもがっかりするレベルの金額だし。
 勝てば勝つほど、カープを支える選手たちに見合った年俸は上がっていくわけで、いくら居心地がよくても、全員を引き留める、というのは現実的には難しいのかもしれない。松山が、他球団のユニフォームを着て、「鹿児島のじいちゃんばあちゃん」をやる姿というのは、見たくないけど……

 とりあえず、今は、新井さんが笑顔で引退出来るように、そして、カープの黄金時代を精いっぱい楽しんでおこう。どの世界にも、永遠に続く黄金時代なんてありはしないのだから。


ヒューマン (Sing alone)

ヒューマン (Sing alone)