じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

子どもの「ゲーム成長力」とモレイラ騎手に脱帽するしかない一日だった。

 家で、『オクトパストラベラー』をプレイしていたら、長男が見ていて「やってみたい」とのこと。
 小学4年生には難しいのではないかと思って、「ちょっとややこしいよ」と言ったのだが、どうしてもやりたいとのことで横でみていた。
 ところどころ、少しアドバイスをしたものの、見事に最初のキャラクターの第1章をクリアして感心せずにはいられない。
 そりゃ『ポケモン』をやれるのであれば、『オクトパストラベラー』だって、できないことはないのだろうけど。
 「すごく面白い!」と喜んでいるのをみて、子どもの成長力ってすごいな、と思い知らされた。でも、この先はもっと敵が硬くなってけっこううんざりするぞ息子よ(僕もまだクリアには程遠い状態)。

 不機嫌が伝わっては困るので、みんなが寝静まったあとにエリザベス女王杯を観た。
 4コーナーから直線に入ったときの、クロコスミアの脚色をみて、「モズカッチャンかカンタービレ!」と、唯一的中の可能性がありそうな枠連4-5にすべてを賭けていたのだが、残り200mの時点で、クロコスミアとリスグラシューの一騎打ちになって、あーあ、と不貞腐れて画面から目を離した。
 結局、リスグラシューが差し切って悲願のG1制覇。
 矢作調教師が、モレイラ騎手について「最高にゲートを出してくれたし折り合いも完璧。位置取りも最高。あんなに、うまく乗るのかと思って見ていた」とレース後にコメントしていたけれど、僕も今日はモレイラに脱帽するしかなかった。
 これまでのリスグラシューは、2000メートルを超える距離ではそれ以下よりもパフォーマンスが落ちていたので、基本的にはマイルから、せいぜい2000mまでの馬だと思っていたのだ。それが、今日はゲートもクリアして中団に構え、直線ではいつもと同じ脚で快勝。東京ではマイルでも長いとみていたサングレーザーを秋の天皇賞で2着にもってきたことといい、モレイラが乗ると、それまでの距離適性のイメージは再考したほうがよさそうだ。何をいまさら、という話ではあるし、府中牝馬Sのレースをみれば、距離延長は課題であっても、アーモンドアイとディアドラがいなければ、この馬が本命視されても何一つおかしくはないのだが。
 しかしモレイラ騎手も、僕の馬券が外れるように活躍してくれているように感じてしまう。2着がモズカッチャンなら当たっていたわけだし。買うと来ないナックビーナス。
 単勝10倍を切っていた5頭、モズカッチャン、ノームコア、リスグラシュー、レッドジェノヴァカンタービレ枠連ボックスという大変弱気な馬券を買い、最後に、リピーターレースだしな、と去年の再現を警戒して枠連4-5を買い足したのだが、やはりモズカッチャンは府中牝馬Sを使えなかったのが痛かったのだろう。とはいえ、今日のような展開になっては、順調に来ていても3着どまりだった可能性は高い。
 払い戻しで、リスグラシューとクロコスミアの馬連が9800円もついていたのをみて悶絶してしまったのだが、クロコスミアが残るようなペースや展開だとリスグラシューは届かないだろうし、逆もまた然り、ということで、組み合わせとして、買いにくい馬券ではあるのだよなあ。
 去年、モズカッチャンとクロコスミアを的中できたのは、内枠の先行馬が残るならば、という想定だったので。
 終わってみれば、クロコスミア以外の6着までの5頭は、単勝10倍以下の人気馬が順当に並んでいて、もう一度ため息。
 このレースに関しては、多くの人が、「これで馬連がほぼ万馬券だったのか……こんなにつくのなら、なぜ押さえておかなかったんだ……」と思ったに違いない。競馬はやっぱり難しい。今日はしょうがないなあ、と自分に言い聞かせつつも、やっぱり少し悶々としてからようやく眠れた。


別れの曲(エチュード第3番) [ショパン]

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