じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『とくダネ!』の小倉智昭さんの休養と、長年やってきた人の「引き際」の難しさ

 『とくダネ!』の小倉智昭さんが、膀胱がんの治療のために長期休養をとるとのこと。番組のなかで、手術のことや術後の日常生活での変化などについても、「ふだん、他人のことをあれこれ言っているのだから」と、かなり詳細に話しておられたそうだ。 
 僕は平日の朝にテレビを点けているときは、なんとなく『とくダネ!』と観続けている。
 小倉さんが有名スポーツ選手になれなれしい感じで呼びかけるのは感じ悪いな、と思いつつも、ネットニュースにも強いスタッフが多いのか、小倉さんのやや時代錯誤な「父性」と、若いコメンテーターや採りあげるネタとのギャップにハマってしまうところがあるのだ。
 いろんな情報番組の司会をジャニーズのタレントやアナウンサーが担うようになってきたこともあり、小倉さんというのは、生き残っている数少ないプロ司会者なんだよなあ。
 手術は術後も含めて大変だと思うけれど、大きな治療をしたあと、後遺症があっても仕事ができるというのを多くの人に見せてもらいたいし、71歳という年齢的には引退を選んでもおかしくないのに、あえてそういう「興味の対象」になるという道を選んだのは、よほど仕事が好きなのだろう。しかし、サポートしつづけている伊藤さんや笠井さんには、無事に帰ってきてほしい、という思いとともに、「自分たちがメインになる順番はいつになったら来るのだろうか」という気持ちもあるのではなかろうか。長年やってきた人の「引き際」というのは難しい。
 こういうのは年功序列ではなくて、小倉さんが引退したら、次はジャニーズの誰か、ということになる可能性も十分あるけれど。

 ベルナルド・ベルトルッチ監督逝去。享年77歳。
 『ラストエンペラー』は、「前半の子どもが皇帝として崇められるところは面白いけれど、後半は退屈」とか言われがちなのだが、僕は大好きな映画だ(ちょっと長すぎるとは思うが)。なかでも、ラストの「皇帝の椅子」のシーンから、坂本龍一さんのテーマ曲への流れは、つい何度も観返してしまう。
 
 23時くらいに就寝。


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