じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「21年間歌い続けてきたISSAさん」というKENZOさんの涙ながらのコメントには、僕ももらい泣きしそうになった。

 今年もあと二日。それでも今年は曜日の関係で30日から休みだし、年末年始の当直・救急当番もないので、かなりのんびりできる。
 とりあえず買い物に出かけたり、子どもたちを連れてゲームセンターに行ったりして過ごした。 
 結局、けっこうあわただしい一日になってしまったのだが、家に帰って、何年かぶりにレコード大賞をリアルタイムで観ていた。
 子どもたちは、大好きなDA PUMPの『U.S.A.』の大賞を期待していたようだが、大賞は乃木坂46の『シンクロニシティ』。去年の『インフルエンサー』も、そういえば、レコード大賞ではじめて聴いたんだよなあ。
 みんなが知っている、口ずさんでいる、という意味では、『U.S.A.』が大賞で良いのではないかと思うのだけれども、まあ、レコード大賞が「その年、いちばん人口に膾炙した曲」に授賞されるということのほうが珍しいから、しょうがないな、と長年みてきた僕は思っていた。
 ネットで流れてきた話では、レコード大賞は、洋楽のカバー曲は選考対象外なのだそうで、それならば、なぜノミネートされたのか、というのも疑問なのだけれど、DA PUMPが最後に西城秀樹さんの『Y.M.C.A.』の振り付けをみせてくれたのは、あらかじめこの結果を知っていての抗議だったのか、あるいは、ノミネートさえされなかった偉大なカバー曲にあえて敬意を表したのか。僕はたぶん、後者なのだろうな、と思っているのだけれど。「21年間歌い続けてきたISSAさん」というKENZOさんの涙ながらのコメントには、僕ももらい泣きしそうになったものなあ。「有名女性芸能人と浮名を流しまくるモテ男」というイメージだったISSAさんも、この曲が売れるまで、雌伏の期間が長くて、けっこう大変だったのだな、というのが伝わってきて。
 実際、カッコいいだけで薄っぺらいヤツなら、そんなにモテるわけないんだよね。
 たぶん、平成最後の年末を彩った曲として、『U.S.A』はみんなに語り継がれるのだろうし、それは、今の世の中では、レコード大賞という権威よりも、ずっとずっと大きなことのはず。
 

U.S.A.

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シンクロニシティ

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