マツダスタジアムに、銭ゲバ野郎がやってきた。
打席に入ったら、大ブーイングが起きるのではないか、と思っていたのだが、平日のオープン戦なのに2万2千人の観客で埋まったスタジアムからは、大きな拍手がわきあがったそうだ。
もっとも、ピッチャー・床田が三振を奪ったときには、もっと大きな歓声が上がったらしいけど。
まあ、まだオープン戦だ、というのもあるのだろう。
新井さんが出ていったときは、黒田さんのメジャー移籍とも重なって、このチーム、もう終わりだろ……という終末感が漂っていた。
今は、銭ゲバが抜けても、長野さんがやってきて、野間選手に、坂倉選手、西川選手、堂林選手、バティスタ選手、メヒア選手に松山選手、そして、ルーキーの小園選手と、ポジション争いが活性化して、誰が出てくるのか、という楽しみが増えたようにさえ思われる。
絶対的なレギュラーであり、2年連続MVPの選手を失ったのは、大きな戦力ダウンには違いないのだが。
恨みつらみはあるけれど、今のカープファンにとっては、「金持ち、喧嘩せず」なんだろうな。3連覇は、多くのカープファンの心にも余裕をもたらしたのだ。
結果的には、温かい拍手のほうが、かえって銭ゲバも拍子抜けして、やりづらかったのかもしれない。
もっとも、公式戦に入ったらどうか、ペナントレースで、カープが低迷していたらどうか、というのは、なんとも言えないところはある。
しかし、こういうときに、温かく迎えたほうが、「いいチームだな」とみんな出ていくのをやめようと思うのか、それとも、「これなら、自分が出ていってもそんな酷い事にはならないな」と安心して出ていってしまうのか、どっちなのだろうか。それこそ「人による」としか言いようがないのだろうか。
カープの場合、待遇勝負になれば、やっぱり弱いのだよなあ。昔ほどではないにせよ。鈴木誠也や菊池は、もっともらっていてしかるべきだし、銭ゲバの年俸への不満はわかる。わかるのと赦すのは別だが。
将棋では、C級1組の順位戦最終局で、藤井聡太七段は勝って9勝1敗としたものの、9勝1敗で4人が並び、クラス内での順位が下位だったため昇級はならず。師匠の杉本昌隆八段は見事に昇級を決めた。藤井七段は残念だったけれど、最後に勝って終わったのはさすがだし、師匠の杉本八段の50歳での昇級というのは立派なものだと思う。僕自身も、40代半ばになると、覚えているはずのものを記憶から引き出せなくなったり、時間がかかるようになったりしているのを実感しているので、なおさら。
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