平日休みだったのだが、九州北部は雨続きで不要不急の外出をする気分にもなれず、家で子どもと遊んだり本を読んだりして過ごした。
長男がニンテンドースイッチの『ファイアーエムブレム』をやりたい、と言い出したため、積んでいたパッケージを開けて見守ることにした。小学5年生には難しいのではないか、とは思ったのだが、とくにつまづくこともなく進めていて頼もしいかぎり。
だが、3つのクラスの生徒たちと話をするクエストでは、それぞれの級長と話す、というクリア最低条件だけを満たし、他の生徒には目もくれない。「それ、みんなと話したほうが良いんじゃない?」と進言したのだが、「だって、めんどくさいもの」と一蹴されてしまった。それ、RPG向いてないぞ絶対。いや、僕もサブクエストとか面倒なので、なるべく手短にメインストーリーだけを追いたい、と最近は思うのだけれど、ゲームが少なかった時代の記憶のせいなのか、話せるキャラクターとは話をして、取れる宝箱は取らないと気が済まないのだ。息子のゲーマー適性に疑問を抱くのと同時に、その割り切り方がうらやましくもあった。まあ、『ファイアーエムブレム』は、あんまり気に入らなかったんだろうな。
長男を塾まで車で送っていこうとしたのだが、大渋滞と豪雨で、結局、近くの駅から電車で行くことになった。
目的地についてみれば小雨程度で、帰りもほとんど雨は降っておらず、いちばんひどい時間に家を出てしまったらしい。
それでも、とりあえず塾には間に合ってよかった。間に合うか心配で、電車に少し酔ってしまった。
今年のプロ野球のことを考えると、人間、長生きするものじゃない、というか、人生を終えるタイミングって大事だよな、と痛感する。25年ぶりに優勝して、黒田さんと新井さんが熱い抱擁をしたあの年で、僕のプロ野球の記憶が終わっていたら、さぞかし幸せな一生だったはずだ。去年のリーグ優勝でも、かなりマシだった。
銭ゲバ野郎に名を成さしめ、暴力事件にドーピング、「幸運はひとりでやってくるが、不幸は友達を連れてやってくる」と言うけれど、キングボンビーに取りつかれてしまったような一年だった。
これからのことを想像すると、仲間が全員集まったあとの『水滸伝』のような、やるせないストーリーしか思い浮かばない。
たぶん、日はまた昇る。だが、自分がその日の出を見ることができるかは、わからない。
もう、僕などは、「次の人が気持ちよく日の出を迎えられるように支度しておく順番」なのだろうな。
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