じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「即位礼正殿の儀」と松屋の『ごろごろ煮込みチキンカレー』

 令和元年10月22日。「即位礼正殿の儀」が行われた。
 宮中の行事に興味があるわけではないので、長男を塾に送っていくまで、溜まっている録画を消化したりしていたのだが、13時前になって、「せっかくだから、少しくらいリアルタイムで観ておこうかな」とテレビをつけた。
 厳かな儀式ではあったのだが、15キロもある十二単を着て立っているというのは、けっこうきつそうではあるなあ。
 中継のなかで、儀式に出席されている成人の男性皇族が秋篠宮さまと車椅子の常陸宮さまだけ、という話を解説の人がしていて、男系での皇位継承というのは難しい、と実感せざるをえない。というか、血がつながった人で継承していくことそのものが難しいのだ。江戸時代の大名家など、側室を置いていても、養子が家を継ぐのは珍しいことではなかった。その時代に比べたら、出生時・乳幼児死亡率ははるかに下がっているのだとしても。
 しかし、血縁が多少ある、ということで、竹田何某みたいな人が天皇になるとかいうのは、勘弁していただきたい。
 皇室は偉いとか天皇陛下はすごい、とか言うけれど、僕が知っている太平洋戦争後の昭和天皇明仁上皇が立派な人物だっただけで、その職位にある人を妄信するようなものでもあるまい。

 上皇夫妻が出席を「遠慮」されたという話も出てきた。わが子の晴れ姿、と考えれば、スマホで動画を撮ったり、記念撮影のひとつでもしたかったのではなかろうか。
 でも、自分たちが注目されてしまってはいけない、と「遠慮」したのだろうなあ。
 テレビを見ながら、上皇夫妻も、今、こうしてテレビを見ているのか、と、ふと思った。

 松屋で、1週間限定復活の『ごろごろ煮込みチキンカレー』を食べた。やっぱり僕はバターチキンのぼんやりとした味よりも、こっちのほうが好きだ。
 ネットでは「復活!」なんて記事がたくさんあがっていたけれど、3分の2くらい埋まっていた店内で、『ごろチキ』を食べていたのは僕ひとりで、他の人は牛丼をがほとんどだった。
 ネットの流行りや推しと現実に見る光景は、けっこう違う。
 流行っているもの、ではなくて、流行らせたいものが紹介されがちなことは、意識しておくべきだろう。