じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

特別定額給付金のオンライン申請という高い壁

 6月に入り、だいぶ通常業務が再開されてきた。
 病院は新型コロナで患者さんが増えて儲かっているようなイメージを持たれているかもしれないが、一般の外来はかなり患者さんが減っており、不要不急の検査も避けているので、かなり収益は悪化しているようだ。
 働いている側は、感染症の恐怖に日々直面しているというのに、特別手当どころか、ボーナスカットじゃ気が滅入る。まあ、今の病院の医者は、もともと年俸制でボーナス無しなのだけれども。
 人生でボーナスをもらえたのは、通算5年(10回)くらいで、通常の給料の他に大きな金額が通帳に入っていると、ものすごく嬉しかった記憶がある。1年の総額としてみれば、今のほうが貰っていることにはなるのだが。

 先週末に市役所から10万円の特別定額給付金の書類が郵送されてきた。期限は3か月、ということでまだ余裕はありそうなのだが、忘れないうちにと手続きをすることに。
 株の口座を開設する際に、マイナンバーカードもつくったので、せっかくだからオンライン申請をやってみることにした。
 スマートフォンのオンライン申請は、株の口座でだいぶ慣れているし、と思っていたのだが、実際にやってみると、郵便番号が入力できなかったり(広告ブロックのアプリが入っていたから、らしい)、マイナンバーカードのスキャンが何度やってもうまくいかなかったり(カードの上にiPhoneを乗せろ、と書いてあったのだが、なかなかうまくいかず、カードから少し離してみたら、やっと読み込んでくれた)、暗証番号を入れたのだけれど、それが正しかったかどうか確認できないとか(後で「不備」の電話がかかってきた、という話もよく聞く)、オンライン申請、かなりハードルが高かった。こういうのには、慣れているつもりだったのに。わざわざマイナンバーカードとか作らせるのなら、それこそ、スキャン+振込口座入力くらいでOKにしてくれればいいのに。みんなが持っていない、使わないからそうならないのだろうか。
 このけっこう面倒な手続き、10万円もらえる(らしい)からがんばってやるけれど、1万円だったら諦めたかもなあ、とか考えてしまった。5万円なら……やる。3万円……でもやる。2万円なら、めんどくさくて諦めるかも。
 僕にとっては、3万円くらいがボーダーライン、という結論になった。10万円とは言うけれど、どうせ車検で使ってしまうし、なんらかの増税で将来取られるお金ではあるが。