じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

2020年のプロ野球開幕。試合が始まるまでは、「無事に120試合終わってくれれば十分だ」と思っていたのに。

 2020年のプロ野球が開幕した。
 6月19日なって開幕なんてことは、おそらく、僕の人生で最初で最後ではないか、と思う。

 九州ではソフトバンク対ロッテと巨人対阪神の試合しか中継されていなかったので、ラジオでソフトバンクの試合を流しながら、仕事をしていた。
 歓声のないプロ野球の試合というのは、なんだか不思議で、バットがボールに当たる音やキャッチャーミットの音がやたらと響く。
 開幕の日までは、いや、今日の試合がはじまるまでは、とりあえず今シーズンは贔屓のカープが云々、というよりも、過密日程のなか大きな怪我人が出ずに、新型コロナの蔓延もなく、無事に120試合終わってくれれば十分だ、と思っていた。
 ところが、実際に試合がはじまって、試合の途中経過を確認するたびに、大瀬良、またロペスに一発食らってる……相手は今永だぞ……先制されたらダメだってば!と、やっぱりカープに勝ってほしい自分を抑えられない。今シーズンは、カープの成績はさておき、無事にシーズンが終われば……なんて、綺麗事だった。というか、開幕戦ですでに達観できなくなっているのか僕は。ようやく開幕までこぎつけたところだというのに、歓声がないと盛り上がらないとか、新型コロナ下で短時間の動画配信ばかり観ていたので、野球の試合は長すぎるな、とか、すでに不満ばかりだ。
 しかしながら、大瀬良と西川のタイムリーで逆転し、8回には守備固めで入ったサード三好のファインプレーでリードを守り、9回には大瀬良とピレラのホームランも出て5対1の勝利で、すっかり機嫌も良くなってしまった。大瀬良すごいなあ、他のチームのエースが、過密日程を考慮して、軒並み5回、6回で降板しているなかでの1失点完投。おまけにタイムリーにプロ入り初ホームランで3打点。まさにエース!
 
 結局のところ、無観客だろうが、新型コロナ下だろうが、僕は去年と変わらない、ガラが悪くて執念深いカープファンである、ということが浮き彫りにされた開幕戦ではあった。今年は野球の試合結果に一喜一憂しないように、と思っていたんだけどなあ。
 

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大瀬良大地メッセージBOOK   大地を拓く

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