じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「もう、誰がどうなっても驚けないよな」という気分になっている自分に気づいてしまった。

 朝起きてYahooニュースをみて、「は?」と声に出してしまった。竹内結子さんの訃報。僕は『ランチの女王』というドラマに出ていた竹内さんの「気が強くてしっかり者だけれど、ちょっとズルいところや可愛さもある」キャラクターが好きだった。『いま、会いにゆきます』も良かったよなあ。この映画がきっかけで中村獅童さんと結婚したが、その後別れてしまったときには、いちばん良い時間が、こうやって作品として記録されているのは、本人たちにとってはつらいこともあるのではないか、と、ふと思ったものだ。
 いまの僕の年齢と、竹内さんの40歳という年齢や男女の平均寿命を考えると、僕が竹内さんの訃報を聞く可能性というのは低いはずだったのに。好きだった女優さんだけにすごく寂しい。ただ、「もう、誰がどうなっても驚けないよな」という気分になっている自分にも気づいてしまった。時代のせいなのか、新型コロナのせいなのか、僕の年齢のせいなのか。
 
 キオクシア上場延期のニュースにも驚いた。いや、驚いたというか、がっかり、とやっぱり、が半々という感じ。公募割れしそうなムードではあったが、僕にでも当たりそうなIPO(新規公開銘柄)で、当たったらひと勝負してみようかと思っていたのに。
 まあでも、結果的には損しないで済んだのだよなこれはたぶん。あれだけの株数を売りさばくために(しかも、公募割れしそうな銘柄を)動いていた証券会社の人たちは、やれやれ、って感じだろうな。でも、延期っていうことは、近々また同じことをやるのか?

 午後からマンション管理組合の総会に参加したのだが、予定は30分、ということになっていたし、コロナ禍だから早めに話も終わるはずだと思い込んでいたのだが、なんと3時間もかかってしまい、日曜の午後が壊滅。心底くたびれた。

 神戸新聞杯ではコントレイルが始動。
 1枠2番で、道中は中団やや前目というポジション、直線入り口では包まれて馬群に沈むのか?と一瞬思ったけれど、前が開いたとたんに満を持して突き抜け、後続の馬たちが一生懸命ムチを入れ、騎手が追っているのを後目に、ほぼ持ったままで突き放して圧勝。これは強い。強すぎる。ただ、今年に関しては、相手も弱い、ような気はする。ましてや、唯一のライバルだったサリオスはマイル路線に行ってしまう。コントレイルもパドックを見るたびに、長距離向きの馬体じゃないけどなあ、と思うのだが、長距離向きじゃない馬どうして戦えば、そりゃ能力が高いほうが勝つし、弱い長距離馬がコントレイルに勝てるわけもない。
 カープの話は、もう今年はしない、というか、プロ野球というコンテンツに触れるのを避けて生きている。わざわざ地雷原に踏み込んでいくほど、僕は若くも愚かでもない、と信じたい。でも、ときどき地雷を踏むのだけど。

 なんだかとても疲れる一日だった。ひどい日曜日だ。しかし、あらためて考えると、僕に実害があったのはキオクシアの株式公開延期くらいで、現実的には「公開延期になって、損をせずに済んだ(そもそも、当たることが前提になっているのがおかしいのか)のに。

 自分で自分をややこしくしながら生きているよなあ、とつくづく思う。


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