2020年大晦日の『紅白歌合戦』の出場者が発表された。僕は毎年、興味ないなあ、とか言いながら結局はけっこう観ているのだよなあ。
全く観なかったのは、2000年問題で当時勤務していた病院に詰めていたときくらいではなかったかと思う。これを書きながら、「2000年問題」って、1999年の大晦日から2000年の元日にかけて、だったか、2000年の大晦日から2001年の元日だったのか自信が持てなくなり、検索してしまった。20年前は、あんなにおおごとになっていたのに、今となっては、何年だったかさえ記憶が曖昧になっている。
そういえば、大晦日に当直アルバイトをしていて、もうすぐ曙対ボブ・サップ!というところで呼ばれ、当直室に戻ってきたときにはあっさり決着がついていた、ということもあったなあ。あの対決も、今思うと、なぜあのときはあんなに盛り上がっていたのか不思議な気がする。
今年の紅白、AKB48がついに落選、というのがけっこう話題になっていた。メンバーやOB、ファンたちの無念の思いと、「今年は落選もしょうがないだろ」というネットの声と。
AKBは居なくても、坂道グループは3組も出ているそうなので、番組の「にぎやかし役」みたいなのは彼女たちに、ということなのかもしれない。
僕も毎年、「もうAKBは出なくてもいいんじゃない?なんか重大発表の場みたいに使っているし」と思っていたのだが、いざ選外となると、なんだか残念な気もしてくる。
AKBは新型コロナ禍でイベントもできず、1曲しかリリースしていないとはいえ(それでも、その曲は「特典」付きで、まだ100万枚以上も売れているのだ)、「売れている」という観点から言えば、「選ばれた他の大部分の歌手たちよりもセールス的には上」なのだ。
これまで長年、番組の盛り上げ役もやってきたのに、NHKも落ち目になると冷たいなあ、と思う。そういえば、『妖怪ウォッチ』で盛り上がった年もあったな。
これを書いていて思いついたのだが、単に、AKBとその姉妹グループが集まるとステージが密になる、というのを危惧したのかもしれない。紅白になると、毎年けっこう大勢出てくるから。
新型コロナウイルスというのは、AKBグループにとっては、かなりのダメージになったはずだ。「アイドルとファンとの距離の近さ」を売りにしてきたのだから、握手会も劇場公演もできなくなったらきついよねえ。
AKB=秋元商法=悪、と思われがちだし、稼ぎかたがあざとい、と言わざるをえないのだが、AKBって、災害の被災地への寄付とかボランティア公演も地道に続けているし、多くのファンに生きがい、推しがいを与えてきたのも事実なのだ。
こんなふうに、これまで人気絶頂だったときには反感を抱いていたくせに、ちょっと落ち目になってくると応援したくなってくるのは、僕の困った習性でもある。
おかげで、晩年の岡部幸雄や絶不調時の武豊の馬で、かなりこっぴどく負けてきた。
どうせ買うなら、無双状態の絶頂期に買っておけばいいのに、と自分でも思う。
株だって、ぐんぐん上がっていた銘柄が、僕が買うとなぜか下がっていく。ときには崖から転がり落ちるように急降下する。
不幸だ……(最近『とある』のアニメを観ているのです)