じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

東京、神奈川、千葉、埼玉の一都三県に緊急事態宣言が出た。

 極寒。外は雪が舞っていた。
 東京、神奈川、千葉、埼玉の一都三県に緊急事態宣言が出た。出るというのはすでに報じられていたのだが、1月8日から2月7日まで、というのを原則に、と期間が決められていたのには驚いた。外出を自粛してもらい、可能なかぎりテレワークを推進する、というのと20時以降の飲食店などの閉店が盛り込まれているのだが、はたして、これでどのくらいの効果があるのだろうか。やらないよりはマシというのと、とりあえず国は対策をしていますよ、というのを見せるくらいのものだよなあ。飲食店は厳しいだろうし、この状況下で遅くまで働かなくてはならないケアワーカーの人たちにとっても、仕事の後にコンビニ弁当しかないというのもせつないよなあ。少しでも感染拡大を遅らせるのと経済的なダメージのバランスを考えると、このくらいしかできないのかもしれないが。Googleの予想では、このままだと1月下旬くらいに感染者数のピークを迎え、その後は減少に転じる、というのもどこかで読んだ。ここまで来たら、もう、ある程度の人数が感染し尽くして集団免疫を獲得するのを待つしかないのかもしれない。ただ、地方では感染のピークが東京に遅れてやってくる可能性もあって、子どもの受験が心配ではある。条件はみんな一緒なのだろうけど、3か月も休校になったり、マスクをして学校に通ったり、運動会や修学旅行がなかったりする小学生最後の年というのは、子どもたちにとってはどんな感じなのだろう。本人は、状況に合わせるしかなくて、そのなかで友達とスイッチでネットワーク経由で楽しく遊んでいるようにもみえるのだけれども。いまの大人にとっての「コロナ後」もまだ見えないけれど、子ども時代に、こんな世界を経験した人たちは、将来、どんな選択をしていくのだろうか。「人と人との接触」なんて避けるにこしたことはない、と判断するのか、それとも、反動で「現実でのふれあい」を重視するようになるのか。
 まあ、テレワークが推奨されようが、飲食店が時短影響になろうが、地方の医者稼業の僕にはほとんど影響がないのだけれども。というか、「報道されている東京の状況」は、地方にいると、実感しがたいものではある。日本はけっこう広い。そして、東京と地方には「違い」がある。


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