じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

他県を呪わば緊急事態宣言

 他県を呪わば緊急事態宣言(いや、すでに出ていた地域を呪っていたわけじゃないんだけど)。
 東京圏や関西圏は大変だねえ、なんて思っていたら、1月13日に福岡県にも緊急事態宣言が出た。たしかに、年が明けてからは、いつ誰がどこで感染していてもおかしくないし、感染がわかっても驚かなくなってはいたのだ。ある意味、油断しているというか、もうここまで来たら、ほとんどの人が自然免疫を獲得するか、寒い季節が終わるのを待つしかないのかな、とも考えてしまう。まずは、それぞれの人が、自分の身を守ること、だよなあ。
ただ、今年のインフルエンザ患者や市中肺炎で入院する高齢者の驚くほどの少なさを考えると、なんのかんの言っても、けっこうみんな気を付けてもいるし、効果も上がってはいるはずなのだ。新型コロナ以降、男子トイレで手を洗う人の割合は劇的に増えている。それでも、新型コロナはこれだけ感染拡大しているのだ。
 緊急事態宣言が出て、飲食店の営業も20時までになるのかと思っていたが、ほとんどの店が通常どおりの影響だった。みんな経営も厳しいし拒否するのかな、と思っていたのだが、営業時間短縮は16日から、ということらしい。さて、16日から、本当に足並みはそろうのだろうか。僕は家と職場の関係で、福岡県と隣県の県境付近を行き来することが多いのだが、住所が福岡県だと20時閉店を余儀なくされて、ほんの数十メートル差で熊本県とか大分県佐賀県山口県に属していると24時間営業OKだったら、福岡県側の店は釈然としないだろうな、とは思う。福岡県はお金があるから、営業短縮すれば助成金がもらえて、かえってラッキー、という事例もあるのかねえ。
 まあ、とりあえず僕も、より一層引きこもって生活しようと思う。それがあまり苦痛でない人間であることに、今は感謝せざるをえない。