じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

とあるDVDレコーダーの殉職と大型家電量販店の現在地

 長年使っていた、DVDレコーダーが壊れた。ハードディスクへの録画と再生はできるのだが、外部ディスクの読み込み不能になってしまった。クリーニングディスクを使ってみたのだが効果なし。ブルーレイはついておらず、このマンションに引っ越してきたときから使ってきて、もう10年をはるかに越えて働いてきてくれたのだから、正直、これはもう寿命だよなあ、むしろ今までよくがんばってくれた、というところではある。そして、長年録りだめてきた『ゲームセンターCX』をとりあえず再生はできる壊れかただったのは、長年尽くしてくれたディーガの最後の御奉公、みたいな気がする。本当にありがたい。とはいえ、これでもう外部のディスクに書き出すことはできなくなってしまったのだよなあ。というか、最近録画はけっこうしていても、観るのは子どもたちの番組か競馬か『ゲームセンターCX』か『デカ盛りハンター』くらいだな。どれだけデカ盛り好きなんだ自分。しかし、よりによってPS5を買えてお金が無いときに長年あって当たり前のこれが寿命を迎えるとは……これがソニータイマーというやつなのか……ディーガはパナソニックだけど……

 仕事帰りに、家電量販店を覗いてみたのだが、「買う」という観点で久々にブルーレイレコーダー売り場に行くと、軒並み小型化され、価格が安くなっていることに驚いた。今うちにある全録ブルーレイレコーダーの大きさ、価格の高さを考えると、隔世の感がある。そんな大仰なレコーダーがまだ1台あるのに、1台壊れたからといってまた買うのか、と、これを書いていて自分でも思った。

 大型家電量販店大好きだった僕も、ネットの安さと店員さんと交渉しなくても良い気安さで、最近はネットでばかり家電を買っていたのだが、「買う」目線で売り場をみると、以前は電器店のメインステージだったパソコン売り場や、かなり広いスペースだったブルーレイレコーダーのコーナがかなり縮小されている。最近はもう、レコーダーに録画したり、ディスクを再生したりするよりも、ネット経由の配信で観ることのほうが多くなった、ということなのだろう。思えば、今年小学校を卒業する長男は、音楽のCDをプレイヤーで再生する、というのは未体験なのではなかろうか。テレビ番組も、わざわざ録画しなくても大概は見逃し配信があるし、TSUTAYAのレンタルDVDコーナーも、以前の休日の賑わい、軒並み貸出中だった時代からすれば、閑散としている。いつのまにか、時代は変わってしまっていたのだ。カセットテープどころか、CDプレイヤーさえも、もはや歴史的遺物になろうとしている(まだそこまでではないか)。

 家電量販店も大変だよなあ。デジタルカメラの市場なんて、もう、ほとんどスマートフォンのカメラに駆逐されてしまったし、いま売れるのは大型テレビと洗濯乾燥機や冷蔵庫、電子レンジなどの「白物家電」くらいかも。洗濯機や冷蔵庫は、クラウドで代替しようがない。昔からの「生活家電」のほうが生き残っている(そして、それらの多くで、日本の電機メーカーはすでにシェアを失っている)というのは不思議でもあり、結局のところ、人間がデジタル化しきれないのは、「人間」という存在が「生もの」だからなのだろう。

 さて、ブルーレイレコーダー、どうしようかな……