じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

ゼロから観はじめる、アニメ版『Re:ゼロから始める異世界生活』


 2月23日は天皇誕生日。ただでさえ短い2月に祝日が増え、しかも、僕にとってはめんどうな仕事が多い火曜日が休みというのはけっこう嬉しい。10日目に発症しためまいがどうもすっきりしないので、なおさら助かる。
 とりあえず、まだ緊急事態宣言下でもあるので、スイッチでゲームをしたり、本を読んだりして過ごした。

 夜、ふと思いついて、Amazonプライムで、『Re:ゼロから始める異世界生活』、通称『リゼロ』(だよね?)のアニメの第1話を観た。
 あのレムっていう青髪の女の子は、最初からは出てこないのだな。
 『とある魔術の禁書目録』を観たときも思ったのだけれど、物語の始まり方が唐突というか、「なぜこういう不可解な状況になったのか」「主人公はどういう生育歴を経て、こういう人間になったのか」が説明されずに「これはこういうものです!」とスタートしてしまうのが僕にはまだしっくりこない。異世界に飛ばされるのには、なんらかの理由とかプロセスが必要ではないのか。大リーグボール2号が「消える」のには、地面でワンバウンドして土煙で消える、という理由があったように。たとえ荒唐無稽であったとしても。

 でも、慣れてしまうと、「前説」が長いよりも、面白い物語と魅力的なキャラクターがあれば、これはこれで良いのかな、という気もしてきた。
 テレビゲーム世代の一員である僕にとっては、『Re:ゼロから始める異世界生活』は面白い。そして、主人公も「RPGでは、こういうことってあるよな」と思いながら「死に戻り」を受け入れている。今の時代は、テレビゲームで起こることは、現実で起こってもおかしくないのだ。

 こういう作品を「リアリティがない」と拒絶していた自分は、ちょっと損していたようにも思う。フィクションが現実的ではない、と憤るのは昔の話で、いまは、「なぜ、現実では『死に戻り』ができないのか?」と疑問に思い、現実のエンターテインメント性の欠落に落胆する時代なのかもしれない。

 あと、あの声であの役をやる能登麻美子さん……

 結局、新編集版の2話分、2時間分くらい観たのだが、まだレムは出てこなかった。少しずつ続きも観てみよう。休養しようと思いつつ、また夜更かししてしまった。