5月5日は「子供の日」。「こどもの日」なのか「子どもの日」なのか「子供の日」なのかこうして表記するときには迷っていたのだが、最近はもうどうでもいいんじゃないかと思っている。「障害」と「障碍」とか、こだわる人はとことんこだわるところではあるのだろうけど。
子供たちはゴールデンウィーク最終日ということで(僕は曜日の関係で、明日までいちおう仕事は休み)、宿題をしたり、何か遊びたいのに新型コロナで出かけることもできあうに漫画を読んだりしていた。
夜、『逃走中』が放送されていたので、下の子と一緒に観た。
今回の会場は川崎競馬場。まさか本当に4頭の馬を走らせてレースまでやるとは。しかも、あんな大掛かりなことをやってハンターが1人減るかどうか、なんてミッション、対費用効果が少ないよなあ。競馬場側からもせっかくだから宣伝したい、というリクエストがあったのかもしれないが。今は無観客競馬だし。そういえば、『逃走中』の最初の頃って、ハウステンボスが会場になっていたのを思い出す。
4頭と少頭数だし、逃げ先行有利、と予想していたのだが、番組的には、追い込み馬が直線で一気に差し切るようなレースのほうが見ごたえがあるのではないか、とも考えていた。道中はすごいスローペース。
そりゃ、この番組で全力で競馬するわけにもいかないよなあ。
結局、逃げ馬をマークしていた先行馬が最後に差して決まるというレースだったのだが、馬にアクシデントが起こらないようにペースを落として談合なしでレースをさせると、こういう結果になるよな、と納得してしまった。わざとらしい追い込みはみられず。
スタート10分で子供がハンターに捕まってしまったのも話題になっていたけれど、最近の僕にとっての『逃走中』は、「誰が逃げ切るか」というより、「どこまでが演出で、どこまでがガチなのかを見極める番組」になっている。
逃走者たちにはみんなカメラマンがついているわけだし、ハンターが本気で追いかけまくれば、絶対に逃げ切れないはずだ。とはいえ、あまりにヌルい内容だと「ヤラセだ!」と視聴者に批判される。
そもそも、本当に「100%演出」ならば、「子供の日」に放送される回なんて、子供が逃走成功するようにするのではないか。まあ、100万円以上の賞金を子供にあげるわけにはいかないのかねえ。
HIKAKINとかキラメイジャーに出ていた女優さんが推されているのかと思いきや、キラメイジャーの人とか、ほとんど見せ場なく捕まっていたし。
「100%ガチ」ではないのはわかっているけれど、「100%演出」でもないのかなあ、これ。そのあたりの境界不明瞭さがこの番組の魅力ではある。うちの下の子も「ええーっ!」って何度も喜んだりがっかりしたりしていた。
ただ、ゴールデンウィーク最終日に23時までだと、子供が寝てくれなくてつらいぞ。
一度、「逃走者とハンターが最初から全力で勝負する『リアル逃走中』」を観てみたいものだ。けっこう面白いと思うのだけれど。