じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

上場サーキュレーションとオリンピックに棲む日々

 今日も暑い。気温35度とか36度なんていうのは、僕が子どもの頃(40年前くらい)にはあまり見ない数字だったような気がする。30度を超えたら「暑いねえ」ということで、家に1台だけあったクーラーの部屋に家族が集まって、狭苦しいなあ、なとと思いながら、父親の野球観戦に付き合わされていたものだ。やはり地球は温暖化している、ということなのだろうか、それともみんなクーラーが効いていて当たり前、という身体になってしまったのか。
 
 今日は久々にIPOのネット抽選で当たった『サーキュレーション』の上場日。ずっと株価を張り付いてみているわけにもいかないので、初値が付いたらそれで売る設定にして仕事。あとで確認したら、公募価格1810円が、3205円にまで上がっていた。ネットでの予想サイトでは、2500~2700円くらいだったので、うれしすぎる誤算!でも、昼過ぎに初値がついてからの値動きをみたら、15時前に急騰して、終値は3905円のストップ高になっていた。初値がこんなに上がって万々歳、ではあるのだけれど、ずっと持っていたら、あと700円も(ただし利益は2割税金なので、実際は540円)もプラスになったのに……と、大幅プラスにもかかわらず、なんか損したような、贅沢なモヤモヤ感も少し。人の欲にはキリがない。
 これを教訓に、ずっとキープしてみると、今度は初値がついた後にいきなり暴落するんだよなあ。

 というか、3205円の時点で、上がりすぎだろ、と思っていたのだが、株は2年くらいやっていてもよくわからない。それでも、始めた時期に恵まれていたので、いまのところ大損はしていない。競馬と比べると、いきなり外れてゼロにはならないし、損切りするときは、いつも「G1で馬券を外したと思う」ことにしている。まあでも、この年齢になって、わざわざこんなお金のやりとりをして、人生に起伏をつけて生きずにはいられない自分の難儀さよ。

 新しいことに挑戦してみようと「かんたんな料理」の本のとおりにやってみたら、家じゅうが油くさくなってしまって困ったしなあ。

 あれほど「オリンピック本当にやるの?」と言っていたメディアが、はじまったとたんにオリンピックネタ一色に染まっているのは苦笑せざるをえないのだが、ソフトボールの決勝などをみていると、そりゃこれに心を揺さぶられるのはしょうがないよな、と思う。上野投手の13年を経ての連覇。いち観戦者である僕も「13年か……」と感じる時間なのだから、そのあいだ、その競技がオリンピックでは中断されているなかで、世界のトップレベルの競技者でありつづけるというのは、想像もつかないくらい凄いし、長い時間だったはずだ。病院のテレビでオリンピック中継を観て楽しんでいる患者さんたちをみていると、オリンピックや高校野球や大相撲の存在意義を思い知らされる。まだまだ紙のスポーツ新聞や地上波テレビを必要としている人は大勢いるのだ。


fujipon.hatenablog.com