じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

たぶん、今の僕には、『Fit Boxing 2』が必要なのだ。


 平日休みと祝日が重なった日は、なんだかものすごく損をしたような気分になる。
 まあ、子どもたちと遊べる、というのはメリットではあるのだけれども。

 新型コロナウイルスの感染者数もとりあえず減ってきた、ということで、ニュースは自民党の総裁選挙の話が中心だし、プロ野球はスポーツニュースがはじまったとたんにテレビを消している。
 子どもの頃からそれなりに勉強して、とりあえずちゃんとした資格を取って、自分なりに働いてきたつもりだけれど、行きついた先が今の場所だということに、ふと悲しくなることがある。幸せって、こういうものなのだろうか。「将来、未来のために」頑張ってきて、結局、エリクサーを使わないまま、ゲームは終わってしまうのだ。寝たきり、意識もはっきりしない状態で、2000万円抱えてしっかり介護してもらえれば「幸せ」なのか?どちらかというと、みんなを困らせなくてよかった、という話ではないのか。とはいえ、みんなを困らせてまで、とにかく自分が「幸せ」になりたい!というほどの強烈な情熱もないんだよな。

 今日も『大逆転裁判』がそれなりに面白い。ようやくスイッチ版の『1』をクリアした。3DSで最初の1回、『2』の予習で2回目、そして今回と、3回も同じゲームをプレイするのは僕としては本当に珍しい。でも、年齢とともに、証言をいちいち「ゆさぶる」のも、証拠品や現場を調べるのも面倒になってきている。スイッチ版には、自動的に話を進めてくれる機能まであるのだが、さすがにそれはちょっともったいないような気はする。でも、そういう機能が付いたというのは、「ゲームを進める手続きを踏むのもかったるい」と感じる人が僕以外にも存在する、ということなのだろうな。

 少し時間があったので、けっこう前にオンライン版とグリップコントローラーを購入しながらも、なんとなくめんどくさくて積んでいた『Fit Boxing 2』を起動してみた。「毎日の課題」みたいなのを頑張ってやってみたのだが、正直、うまくできているのか自分ではよくわからない。ソフト内のインストラクターはかなり丁寧に説明してくれるのだけれども、「できているかどうかの評価」というのは、まだ人間のインストラクターには敵わないみたいだ。とはいえ、他人に見られたり、着替えたりせずに運動できる、というのは、かなり気楽ではある。最近運動不足を自覚しているので、なんとかできる範囲でやってみよう。でもなあ、これで27Kcalしか消費してないんだものなあ……スポーツクラブで思い知らされるのは、消費できるカロリーというのは、スポーツ選手や厳しい部活のような激しい運動でなければ、本当に些細なものだということだ。

 作家の宮田珠己さんが、「人生に意味はありますか?21人の回答」という『モンキー・ビジネス』の企画に、こんな回答をされていたのを思い出す。

宮田珠己
 人生に意味はあるか→即座に有酸素運動

 たぶん、今の僕には、『Fit Boxing 2』が必要なのだ。


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