じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『アバター:ジェームズ・キャメロン 3D リマスター』を観てきた。


 雨が降ったり止んだりの火曜日。
 今の仕事場では、火曜日と金曜日がちょっときつい日なので、終わると少しホッとする。今のいちばん忙しい日でも、以前勤めていた救急病院の一番ヒマな日よりも楽なくらいなのだが、人間、ラクな方にはすぐ慣れる。

 仕事を終えて、『アバタージェームズ・キャメロン 3D リマスター』を観に行った。上映館が少なく、上映時間もちょうど良いものが無いなかで、10月6日までの上映での最後のチャンスだったので。久しぶりに行ったシネコンだったのだが、車は多いし踏切で延々と足止めされるし、3時間近い上映時間は辛そうだし、途中で何度も「もういいかな」と投げ出しかけたのだが(ちょっと胃もたれもしていたし)、なんとか館内へ。それにしても、映画館の売店というのは、どうして、上映時間直前になると、ポップコーンとかフードとか時間がかかるものを頼む人が増えるのか。僕は映画やイベントの「冒頭」をどうしても観たいので、ジリジリしてしまう。それならもっと早く準備して館内で待ち受けろ、という話なのだが、遅れるのは嫌なのに、ただ座って待っていると時間が勿体無いように感じて予定を詰め込んでしまうのだ。それで何度失敗してきたことか。

 『アバター』は、2009年に映画館で観て以来。その後、3Dテレビが発売されたときに、『アバター』を3Dで観ることができる、というのが宣伝文句になっていたが、そのためだけにテレビは買わないよなあ、と思った記憶がある。
 13年ぶりに観て思うのは、これは先住民族と入植者たち、ネイティブ・アメリカンと「いまのアメリカ人の祖先」の物語だということだ。部族の伝統的な慣習や信仰が丁寧に描かれていて、いま見ても映像が素晴らしい。『アバター』を昔観た時に『パンツァードラグーン』というゲームみたいだな、と思った記憶があるが、『アバター』の映像は、その後のRPGに大きな影響を与えていると感じた。
 それにしても、いま観ても2時間45分くらいの上映時間がそんなに長く思えないのはすごい。ジェイムズ・キャメロン監督の映画といえば『タイタニック』も、長いけれど映画のスケールに見合った長さの冗長さを感じない作品だった。
 しかし、人間サイドからみれば、主人公は裏切り者だよなあ。
 今の世の中だったら、あの会社をSNSで告発して炎上させた方が早いような気もする。
 逡巡しながら観に行ったのだが、『アバター』面白かった。
 「こんなに面白かったっけ……」と2009年の自分に尋ねてみたいくらいだ。


fujipon.hatenadiary.com
(2010年はじめの初見の感想がありました)

アバター (吹替版)

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