じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

人というのは、自分に必要なものに食べ物の好みが変化していくのかもしれない。


 平日休みの木曜日。
 たまには家でゆっくり本でも読もうと思い、小西マサテル著『名探偵のままでいて』を読了。『このミス』大賞も、もう21回目なのか。
 歴代受賞作を調べてみて、僕は『チーム・バチスタの栄光』が第1回大賞受賞作だと勘違いしていたことに気がついた(第4回大賞)。ちなみに、第1回の大賞受賞作は『四日間の奇蹟』だった。人の記憶というのは、容易に改変される。たった20年前のことなのに。
 『名探偵のままでいて』は、読みやすい「好感度が高いミステリ」という感じ。読者というのは、イヤミスみたいなのを読むと「後味が悪い、読んで損した気分になる」と言いたくなり、こういう「いい話」を読むと「現実はそんなにうまくはいかないよ」と愚痴をこぼしたくなってしまう。

 どうしても辛麺を食べたくなり、昼下がりに辛麺屋へ。
 一口めで少しむせて気管にスープが入り、ひどいことになってしまう。
 これ絶対に身体には良くなさそうだ。すごく美味しい、というか、時々無性に食べたくなるのだよなあ。血圧高いのに。入院患者さんには、高血圧の薬を飲んでいるのに、病院の減煙食が効くのか、入院中に血圧が正常化していく人がけっこういる。僕も食事にもっと気をつければいいのだろうが、最近は、もう好きなものを食べられるのも(身体的に)あと何年か、という感じだから、薬を飲みながらでも食べたいものを食べよう、と思っている。
 野菜とか魚とか、若い頃には敬遠していたものが、年とともに美味しく感じられるようにもなっているので、人というのは、自分に必要なものに食べ物の好みが変化していくのかもしれない。いまさら手遅れか。

 年末年始にお金を使いすぎたので、とりあえず2月はなるべく節約を心がけて生活している。というか、そろそろ車の買い替えを考えているので、お金を貯めなければ。でも、走ればいい、乗れればいい、という程度が僕の車への愛着なので、300万とか400万出して、乗った瞬間に中古車になるものを買うことに、あまり気乗りはしないのも事実だ。田舎では生活必需品なので仕方がないけれど。

 明日はまた早番なので早めに就寝。
 土曜日祝日は嬉しさ半分、勿体なさ半分だな。


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