じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

エフフォーリアとファイアーエムブレムと人としての「誠実さ」と

 朝起きて、しまった、今日は早番の日なのに遅刻だ!と驚いた……が、あらためて確認してみると今日は平日休みの木曜日だったので助かった。
 寝坊してしまう日というのがこの年になっても1年に1回くらいあり(近年は「結果的にはなんとか間に合っている」のだが)、やたらと朝が早い年寄りには、まだなれていない。ゲームだ本だと、夜更かししがちだから仕方がないのかもしれないが。それとも、もう少し歳を重ねたら、僕も朝型になっていくのだろうか。
 ちなみに、「寝坊した!と思ったら、それは『寝坊した夢』で、起きて時計を見てホッとする」ということが、若い頃に忙しい病院で仕事をしていた時にはよくあった。たまに、それで安心してまた寝たら本当に遅刻したこともあったけれど。
 僕は昔から「遅刻することへの恐怖」が強かったような気がする。その割には、早起きしてしまうと「せっかく時間があるのだから」とあれこれやり始めて、結局時間ギリギリになるのだ。

 エフフォーリアが種牡馬入りのために北海道に旅立つ映像をYouTubeで観た。横山武史騎手がインタビューで涙をこらえきれなくなっているのをみていると、「ああ、こういう騎手に、馬主だったら乗ってもらいたくなるのだろうな」と思う。横山武史騎手にとって、初めてのG1となった皐月賞を含むG1を三つも勝った馬。4歳になってからは、大阪杯宝塚記念と人気を裏切り、有馬記念でようやく復活の兆しを見せたかと思ったら、5歳の初戦、京都記念で心房細動を発症し、引退。ダービーで福永祐一騎手のシャフリヤールに僅差で敗れたことも含め、横山武史騎手にとっては、ずっと忘れられない馬だろうと思う。インタビューで、「種牡馬としての今後とかもあるんですけど、とにかくエフフォーリアには幸せな第二の人生(馬生)をおくってほしい」という言葉に、僕ももらい泣きしてしまった。騎手として、最高の瞬間と、長いスランプを共にしたパートナー。僕はこれまでの人生で、大事な人に、こんなに相手のことを思ったメッセージを送ったことがあっただろうか。
 大きなお金が動く世界だから、綺麗事だけでは済まないところもたくさんあるのだろうけど。

 『ファイアーエムブレム エンゲージ』を少し進めた。
 あまり出番のない仲間たちが「そろそろ私も一緒に戦わせてください!」とアピールしてくるのが切ない。
 新しい仲間が最初からけっこう強くて高貴な人が多いので、「昔からの仲間を地道に育てる」のがめんどくさくなってくる。
 現実だったら、「そのうち君たちの出番が来るから準備しておけよ」と、励ましつつずっと塩漬けにするのと、「実力的に厳しいから、この先もあまり一緒には戦えないよ」と早めに戦力外通告してあげるのと、どちらが正しいのだろうか。

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