じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

最初がいちばんハードルが高くて、一度やってしまったら、「困ったらまたやればいい」と思うようになった。


 午前中だけ勤務の土曜日。
 やはり夕方までの日に比べるとだいぶ気分は楽だ。
 職場にまた新しい人が来る、ということで、かなり負担が減りそう。
 ……ではあるのだが、職場の規模を考えると、今の人数でもそんなに忙しくて手が回らない、というわけでもなく、自分の仕事がなくなってしまうのではないか、と少し心配になってきた。負担が減るのは良いことのはずなのに、不安になってしまう自分のネガティブ思考が悲しい。
 この年齢になって職場を変わるのはちょっときついな。ようやく今の環境にも慣れて、比較的気分良く仕事ができるようになったというのに。抑肝散のおかげかもしれないが。

 最近の周りの状況をみていると、大学病院とか地域の中核病院といった忙しくて給料も高くない病院にこだわる医者はどんどん減ってきていて、ちゃんと休めて自分の時間をつくれたり、報酬が良かったりするところを選ぶ人が増え、比較的仕事に余裕があって稼げる職場を選ぶ年齢も下がり競争率が上がってきたような気がする。このルートの難点は、一度その「条件重視ルート」に入ってしまうと、大学で教授、准教授になったり、大きな公立病院の院長になったりは(ほとんど)できなくなる、ということなのだが、教授なんて、そうそうなれるものではないしなあ。

 僕自身は医局から離れたことでなんとか自分と折り合いをつけられる環境をえられ、仕事を続けていけている感じなのだが、みんながこっちのほうを選ぶようになると、自分が追い出されてしまうのではないか、という不安もある。まあでも、一度自分で転職エージェントに依頼して職場を探した経験というのは結構大きくて、もしもの時は、次の職場もなんとかなるだろう、と楽観している面もある。ちょっと前に、ネットで、風俗で働いていたことがある女性が「やるまではすごく抵抗があったけれど、一度風俗で働くと、本当に困ったらまたやればいい、と思うようになった」と書いていたのを思い出した。なんでも、最初が一番ハードルが高いんだよな。
 
 夜、『ファイアーエムブレム エンゲージ』、最終ステージで、時間は25時30分。
 ストーリー的には、まさにクライマックスなのだが、このままクリアまで一気に行くか、この時間なので明日に持ち越すか。
 少し考えたが、結局、いちおうのエンディング(「いちおう」以外のエンディングがあるのかはわからないが)に到達した。
 ストーリーはかなり荒唐無稽だし、ゲームバランスも「ノーマル・カジュアル」だと、途中で負けることはないくらいの難易度なのだが、「なんか遊んでいると楽しいゲーム」だったなあ。めんどくさいな、と思うシステムもたくさんあったのだが、「良いゲームかどうかはわからないが、僕は好き」だった。
 今年はけっこうゲームをやっている。ネットの未完成で予測不能とされるコンテンツもパターン化されてきて、完成度が高く、密度が濃い本やゲームに今は気分が向いている。

 寝たのは28時くらいになってしまったが、満足。


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